・バッテリー残量予測と可搬式充電設備を組み合わせ、電動建機の実用性検証
日立建機は2月4日、環境省が実施する民間事業所内工事において、バッテリー駆動式ショベルの充電管理効率化を検証する試行工事に参画したと発表した。ジャパン マリンユナイテッド 呉事業所新宮地区(広島県呉市)で行われている同工事に、13トンクラスのバッテリー駆動式ショベル「ZE135」と可搬式充電設備「ゴーエネ(Go-ENE)」を提供している 。
試行工事は2026年1月29日に開始。日立建機が開発中のエネルギーマネジメントシステムを活用し、施工現場における電動ショベルのバッテリー残量予測と最適な充電運用を検証する。対象現場は敷地が広く、建機の移動距離が長いことから、こうした条件下でのバッテリー駆動式ショベルの実用性や運用上の課題を確認する狙いもある。
同システムは、作業状況に応じてバッテリー残量を予測し、充電のタイミングや運用計画を支援するもの。九州電力と日立建機が共同開発した可搬式充電設備「ゴーエネ」と組み合わせることで、電源インフラが限定される民間事業所内工事でも柔軟な電動建機運用を可能にする。
試行工事では、移動建屋解体後の基礎工事や土砂の掘削・搬出作業を実施。発注者はジャパン マリンユナイテッド、施工は花谷建設が担当している。実施期間は2月18日までを予定する 。
背景には、日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」目標がある。建設施工分野でも脱炭素化が求められる中、環境省は民間事業所における電動建機活用の実証を進めており、今回の試行工事もその一環となる。日立建機は、こうした実証を通じて電動建機の普及促進と、カーボンニュートラル施工の実装を後押しする考えだ。
同社は今後も、環境省や関係機関と連携しながら、電動建機とエネルギーマネジメントを組み合わせた施工モデルの確立を進め、建設現場の脱炭素化に貢献していくとしている 。
コメントを投稿するにはログインしてください。