・受注高は前年同期比13%増、通期見通しは6兆7,000億円に上方修正
三菱重工業が2月4日に発表した2026年3月期第3四半期(25年4〜12月)連結業績は、エナジーや航空・防衛・宇宙分野を中心に増収増益となった。受注環境は堅調で、通期の受注高見通しも前回予想から引き上げた。
■2025年度第3四半期(4〜12月)決算実績ハイライト
受注高は5兆291億円(前年同期比5,610億円増、13%増)。エナジーがGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル)を中心に大幅に伸長した。航空・防衛・宇宙は前年に大型案件を複数計上した反動で減少したものの、高水準を維持した。受注残高は前年度末比2兆111億円増の12兆2,474億円となった。
売上収益は3兆3,269億円(同2,799億円増、9.2%増)。エナジー、プラント・インフラ、航空・防衛・宇宙の3セグメントで増収となり、主にGTCCや防衛・宇宙関連が伸びた。
事業利益は3,012億円(同611億円増、25.5%増)。プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙が増益となった。火力事業の一部工事損失や前年の土地売却益の反動はあったものの、GTCC、製鉄機械、防衛・宇宙の利益拡大が寄与した。
親会社の所有者に帰属する当期利益は2,109億円(同388億円増、22.6%増)となった。
■事業部門別の概況(25年4〜12月期)
<エナジー> 受注高は2兆8,570億円(前年同期比8,899億円増)、売上収益は1兆3,547億円(同759億円増)。GTCCは北米やアジアで受注が好調で、採算改善も進んだ。一方、スチームパワーはサービス拡大による改善があったものの、一部工事損失によりセグメント利益は1,467億円と前年同期比で減少した。
<プラント・インフラ> 受注高は8,913億円(同777億円増)、売上収益は6,339億円(同474億円増)、事業利益は649億円(同252億円増)。エンジニアリングが堅調に推移したほか、製鉄機械、機械システムも売上・利益ともに好調だった。
<物流・冷熱・ドライブシステム> 受注高は4,443億円(同466億円減)、売上収益は4,370億円(同276億円減)。冷熱事業は販売台数減少で減収となったが、エンジンやターボチャージャはアジア向けを中心に堅調で、事業利益は184億円(同12億円増)と小幅増益を確保した。
<航空・防衛・宇宙> 受注高は8,370億円(同3,450億円減)と前年の反動減となったが、売上収益は8,912億円(同2,016億円増)と大きく伸長。防衛・宇宙分野の工事進捗に加え、民間機で787や777の出荷増が寄与し、事業利益は1,053億円(同356億円増)となった。
■2025年度(26年3月期)通期見通し
三菱重工は2025年度通期の連結業績見通しを修正した。受注高は6兆7,000億円(前回予想比6,000億円増)、事業利益は4,100億円(同200億円増)、当期利益は2,600億円(同300億円増)を見込む。売上収益は4兆8,000億円で据え置いた。
受注見通しの上方修正は、エナジー分野のGTCCや、プラント・インフラ分野のエンジニアリング案件の伸長を反映したものとしている。
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