プライメタルズ テクノロジーズ、山西普鋼向けArvedi ESPラインの大規模デジタル化工事を受注

・生産効率向上とダウンタイム低減を狙い、Industry 4.0ソリューションを本格導入

プライメタルズ テクノロジーズは2月3日、中国・山西省晋城市に拠点を置く山西普鋼新材料科技が新設するArvedi ESPライン向けに、高度なデジタル化ソリューションの導入工事を受注したと発表した。中国鉄鋼業界の次世代モデルケースとなる生産ライン構築を目指し、生産性と品質の両立を図る。

本プロジェクトでは、ESP Industry 4.0ソリューションとして、Through-Process Quality Control(TPQC)、Asset Life Expert(ALEX)、ESP Schedulerを導入。製鋼から圧延までのプロセス全体を統合的に可視化・最適化することで、品質の安定化と設備稼働率の向上、保全効率の改善を実現する。

TPQCは製造プロセス全体の品質データをリアルタイムで可視化し、欠陥の早期検知と是正判断を支援する。ALEXは設備状態を常時監視し、保全・運転に関する推奨事項を提示することで、予知保全の高度化に貢献する。ESP Schedulerは上位システムからの生産指示に基づき、ESPラインの詳細スケジュールを自動生成し、生産管理の効率化を図る。

山西普鋼新材料科技の李強(Li Qiang)董事長は、「プライメタルズ テクノロジーズという強力なパートナーとともに、高付加価値製品開発とインテリジェント制御、グリーン生産を推進する。ESP生産ラインは当社の変革と高度化を象徴する存在だ」とコメントした。

また、プライメタルズ テクノロジーズ中国のトミスラフ・コレディッチ(Tomislav Koledic)CEOは、「今回のデジタル化ソリューションは、山西普鋼のプレミアム製品戦略を強力に後押しする。中国鉄鋼業界におけるベンチマークとなるプロジェクトとして、グリーン化とインテリジェント化を支援していく」と述べている。

なお、同社は2025年9月に、山西普鋼向けに完全エンドレス運転に対応したArvedi ESPラインの新設工事も受注している。板厚0.7~12.7ミリのエンドレス熱間圧延コイル(eHRC)の生産が可能で、電磁鋼や深絞り鋼、熱間成形鋼など幅広い鋼種に対応する。ファーストコイルの生産開始は2027年1~3月を予定している。

Arvedi ESP技術は、再生可能エネルギーによる運転を前提とした薄スラブ鋳造圧延技術で、CO₂排出ゼロのカーボンニュートラル認証を取得している。高品質eHRCの生産において、現時点で最もエネルギー効率に優れたプロセスの一つとされており、環境対応と高付加価値生産の両立を象徴する技術として注目されている。

<プロジェクト概要>
プロジェクト名:中国・山西普鋼向けArvedi ESPライン デジタル化工事
納入先:山西普鋼新材料科技(Shanxi Jingang New Materials Technology)
設置場所:中国・山西省晋城市
主な内容:Arvedi ESPライン向けIndustry 4.0デジタルソリューション導入
導入技術:TPQC、ALEX、ESP Scheduler
狙い:生産効率向上、品質安定化、ダウンタイム低減、予知保全強化
生産開始予定:2027年1~3月(ファーストコイル)

ニュースリリース