・分散型エネルギー事業を強化、年約1億ユーロの増収見込む
ドイツ(DEUTZ):2026年2月3日
ドイツ(DEUTZ)は2月3日、非常用発電システムを手掛けるフレルク・アグリゲートバウ(Frerk Aggregatebau GmbH)の全株式取得を完了したと発表した。買収契約は2025年12月に締結されており、今回の取引完了により、同社は分散型エネルギー供給分野での事業基盤を一段と拡充する。
フレルクはニーダーザクセン州(Lower Saxony)に本社を置き、ドイツ国内に7拠点を展開するシステムインテグレーター。ディーゼルおよびガスエンジンを用いた非常用発電システムを主力とし、特にデータセンター向け分野で高い実績を有する。発電機単体にとどまらず、停電時にも電力供給を途切れさせないターンキー型システムを提供しており、データセンターや病院など重要インフラ事業者が求める厳しい要件に対応している。
ドイツは2024年に米国の発電機メーカー、ブルー・スター・パワー・システムズ(Blue Star Power Systems)を買収しており、今回のフレルク取得と合わせ、分散型エネルギー供給分野でグローバルに展開可能な製品・サービスのポートフォリオ構築を進める。エンジンおよびシステムに関する同社の技術力、量産化ノウハウ、世界的な販売・サービスネットワークを生かし、エネルギー事業の成長を加速させる。
同社は内燃機関事業の景気変動リスクを低減し、事業構成の多角化を進める戦略を掲げており、今回の買収もその一環。成長が見込まれる市場に経営資源を集中させる方針を明確にしている。
取引完了に伴い、プロジェクトは今後統合フェーズに入る。ドイツはフレルクの買収により、年間で約1億ユーロの追加売上を見込む。さらに有機成長とM&Aを組み合わせることで、エネルギー事業の売上高を2030年までに約5億ユーロ規模へ拡大する計画としている。