NTN、25年4〜12月売上は2.0%減の6,033億円、利益は大幅改善

NTNは2月3日、2026年3月期第3四半期(2025年4~12月)の連結決算を発表した。売上高は6,033億円と前年同期比2.0%減となったが、営業利益は193億円で同35.8%増、経常利益は140億円で同141.5%増と利益面で大きく伸長。親会社株主に帰属する純利益は37億円と、前年同期の83億円の赤字から黒字転換を果たした。1株当たり四半期純利益(EPS)は6.93円で、前年同期の△15.56円から改善した。

全体の業績は、世界経済の緩やかな回復基調が続いたものの、一部地域で足踏みが見られた影響を受けた。日本では個人消費や設備投資の改善が見られたが、米国の通商政策が自動車産業を中心に影を落とした。売上減の主因は客先需要の低迷と為替の影響だが、売価転嫁の推進や変動費・固定費の削減が功を奏し、利益を押し上げた。新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalの下、事業構造改革と「SQCCD」(安全、品質、法令遵守、コスト・キャッシュ、納期・開発)の強化を継続し、NTN再生の完了を目指す姿勢が業績に反映された形だ。

■ 地域別業績
地域別の業績では、日本が売上高2,614億円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益61億円(同31.6%減)と販売規模の縮小が響いた。一方、米州は売上高1,947億円(同4.8%減)ながらセグメント利益33億円(前年同期△19億円)と黒字転換。欧州は売上高1,406億円(同0.5%増)、セグメント損失△23億円(前年同期△46億円)と損失幅を縮小した。アジア他は売上高1,233億円(同3.8%減)、セグメント利益127億円(同12.2%増)と堅調だった。

■ 事業形態別業績
事業形態別では、軸受他事業の売上高が2,518億円(同0.3%増)、営業利益67億円(同29.1%減)と客先需要回復や為替の影響で売上は微増したものの、規模減が利益を圧迫。CVJアクスル事業は売上高3,515億円(同3.6%減)、営業利益126億円(同166.2%増)と需要低減や為替の逆風を跳ね返し、変動費・固定費削減で大幅増益となった。

■ 通期の連結業績予想
通期の連結業績予想は修正せず、売上高8,050億円(前期比2.5%減)、営業利益260億円(同13.2%増)、経常利益130億円(同24.1%増)、親会社株主に帰属する純利益△40億円、EPS △7.27円を見込む。新株予約権の行使による発行済株式数の増加を考慮した数値で、事業構造改革の継続が下支えする見通しだ。

NTNの2026年3月期第3四半期決算短信

第3四半期決算説明資料