・稼働率向上と年間生産量増大、整備性を強化
キャタピラー(Caterpillar):2026年2月2日
キャタピラーは2月2日、油圧式マイニングショベルの新モデル「キャット(Cat)6015」を発表した。新設計により稼働率と運転効率、耐久性、整備性を高め、年間のショベル生産量向上と低コスト・パー・トン運用を実現する。
新型6015は、多様な用途に対応する柔軟な設計を特徴とし、採掘、採石・骨材、重建設、産業用途など幅広い現場での高効率稼働を想定。クラス最高水準のツール搭載能力と、過酷な条件に耐える重耐久アンダーキャリッジ保護を備える。
■大型ダンプとの高いマッチング性能
バケット積載量は14.6トン(16.1ショートトン)。キャット(Cat)773、775、777ダンプトラック(55~90トンクラス)とのパスマッチ効率を確保し、安定した積込み性能を発揮する。
キャタピラーの油圧式マイニングショベル製品バリューストリームマネージャーであるライアン・ミッチェル(Ryan Mitchell)氏は、「幅広い用途で柔軟かつ高生産性の積込みを実現する」とコメントしている。
■排ガス規制に対応したエンジン構成
エンジンには615kW(824hp)のキャット(Cat)C27を搭載。尿素水(DEF)を不要とするメンテナンスフリーの後処理システムを採用し、米国EPA Tier4 FinalおよびEU Stage V排出ガス規制に対応する。
このほか、排ガス規制が緩やかな地域向けに、中国非道路Stage III(米国EPA Tier2相当)仕様と、燃費最適化を重視した米国EPA Tier1相当仕様の2種類も用意する。
■油圧システム刷新で燃費5.5%以上改善
新世代パイロットポンプは、レバー操作に応じて油量を可変制御。複数動作時には流量を増加し、ニュートラル時には低減することで、システム発熱を抑え、部品摩耗を低減。燃費を最低5.5%改善する。
また、キャット(Cat)独自のPPPC(Proportional Priority Pressure Compensating)油圧システムを採用。4ポンプ構成(作業・走行用3基、旋回用1基)により、必要最小限の流量供給と自動配分を実現し、複合作業時でも滑らかで予測性の高い操作性を提供する。
ブーム下降時には重力を活用するフロートバルブを採用。旋回系にはクローズドループ方式を用い、減速時の運動エネルギーを回収して主・補助ポンプに再利用することで、エネルギー効率を高めている。
■稼働率と耐久性を向上
新開発の重耐久アンダーキャリッジ保護パッケージは、既存機への後付けにも対応。アイドラやローラ、履帯パッド、張力調整、摩耗量の改善により、過酷な鉱山環境下での信頼性を高めた。
また、標準装備のバケットリンケージ自動給脂装置により、手動給脂作業を不要化。新設計の三重ローラ式旋回ベアリングの採用で耐久性を向上させた。グリースタンク容量も拡大し、給脂間隔は500時間に延長されている。
■整備性・安全性も強化
ホース配策を見直し、耐久性を向上。キャット(Cat)ディーラーで迅速に長さ調整が可能な設計とし、ダウンタイム低減に寄与する。他のキャット油圧ショベルとの部品共用化により、保守部品在庫の削減も可能とした。
さらに、キャット(Cat)マインスター(MineStar)ソリューションに対応し、プロダクトリンク・エリート(Product Link Elite)を通じてセルラーまたは衛星通信で機体データを取得。マインスター・ヘルス(MineStar Health)による状態監視機能を強化した。
キャット電子診断ツール(Cat Electronic Technician:ET)により、エンジンや新パイロットポンプシステムの診断・監視も容易としている。
機体設計では、エンジンルームや上部構造、地上レベルの整備ステーションへのアクセス性を改善。滑り止め付きの広い通路や、最大45度の電動階段(オプション)を備え、安全性と作業性を高めた。
新型キャット6015油圧式マイニングショベルの詳細は、キャット正規ディーラーまたは公式サイト(cat.com)で確認できる。
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