日本精工、25年4〜12月売上は10.3%増の6,585億円、大幅増益を達成

日本精工は2月3日、2026年3月期第3四半期(2025年4~12月)の連結決算を発表した。売上高は6,585億円で前年同期比10.3%増、営業利益は274億円で同75.2%増、税引前利益は266億円で同107.2%増、親会社所有者帰属四半期利益は135億円で同244.5%増、1株当たり四半期利益は27.69円(前年同期8.04円)となった。

全体の業績は、世界経済の緩やかな回復を背景に堅調に推移した。インフレや関税への売価転嫁を推進したほか、グローバル自動車生産台数の上振れが寄与した。また、9月にステアリング事業を統括するNSKステアリング&コントロールの全株式を取得し、連結範囲に組み入れた影響で売上と利益が押し上げられた。この取得により、一時的な負ののれん発生益74億円や段階取得差損47億円が発生したが、総じて増収増益につながった。

■ セグメント別業績
セグメント別では、産業機械事業の売上高が2,754億円で前年同期比1.6%増、営業利益が86億円で同3.6%増となった。設備投資の緩やかな回復が追い風で、地域別では米州のアフターマーケットや半導体製造装置向けが増加、中国の工作機械向けが伸長した。一方、欧州は市況悪化で低迷、日本はほぼ横ばいだった。自動車事業の売上高は3,026億円で同0.8%増、営業利益は127億円で同51.8%増。関税転嫁と自動車生産の上振れが主因で、米州の堅調な自動車販売、中国の電動ブレーキ用ボールねじ拡販が貢献したものの、欧州の需要低迷で減収要因もあった。日本は生産台数が前年並みで横ばい。ステアリング事業は取得後の9月以降の業績を反映し、売上高577億円、営業利益52億円を計上した。

■ 通期の連結業績予想
通期の連結業績予想については、売上高9,000億円(前期比13.0%増)、営業利益370億円(同30.0%増)、税引前利益360億円(同43.4%増)、親会社所有者帰属当期利益200億円(同87.8%増)、1株当たり当期利益40.89円を見込む。11月4日の前回予想から上方修正しており、為替相場の円安傾向(1米ドル150円、1ユーロ180円、1中国元21円想定)と第3四半期までの好調な業績を踏まえたもの。配当予想の修正はない。

日本精工2026年3月期第3四半期決算短信
業績予想修正