バルメット、ベトナム新設水力発電所向けに自動化システムを供給

・再生可能エネルギーの最適化と水資源管理を支援

バルメット(Valmet Oyj):2026年2月2日

バルメットは2月2日、ベトナムで建設中の水力発電所向けに自動化システムを供給すると発表した。対象は、ダクロ1–3パワー・カンパニー(Daklo 1-3 Power Company Limited)が手掛けるダクロ1水力発電所およびダクロ3水力発電所で、ベトナム中部クアンガイ省コンプロン地区に建設中である。

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本件は、バルメットの現地パートナーであるインダストリーズ・イクイップメント・アンド・ソリューション・カンパニー(Industries Equipment and Solution Company Ltd:IESC)が受注した。IESCはEPC(設計・調達・建設)コントラクターと契約を締結し、バルメットの自動化システムを納入する。

供給される自動化システムは、水力発電における主要プロセス全体を制御・監視するミッションクリティカルなシステムであり、安全性、信頼性、高効率な発電を実現する。加えて、水量バランスの最適化を通じて、エネルギー効率および運用効率の最大化を図り、持続可能性目標の達成にも貢献する。

IESCのグエン・ベト・クオン副社長(Nguyen Viet Cuong)は、「水力発電向け自動化分野での実績と高い評価、堅牢な性能に基づく長期的な信頼性、競争力のある価格を評価し、バルメットを選定した。現地でのライフサイクルサポートとEPCパートナーとの協調体制も、円滑なプロジェクト遂行につながると判断した」とコメントしている。

一方、バルメットのオートメーション・ソリューション事業部セールスマネージャーであるフイン・クアン・トゥエン(Huynh Quang Tuyen)は、「ダクロ水力発電所向けに分散制御システム(DCS)を提供できることを誇りに思う。本プロジェクトは、先進的な自動化技術と強固な現地パートナーシップを通じ、ベトナムの再生可能エネルギー、とりわけ水力発電分野へのコミットメントを示すものだ」と述べている。

ダクロ1およびダクロ3水力発電所は、出力がそれぞれ12MW、22MWの流れ込み式(水路式)水力発電所で、完成後はクアンガイ省における主要な再生可能エネルギー設備となる見通しである。国の電力系統へクリーン電力を供給するとともに、地域の電力安定化と水資源の有効活用に寄与する。商業運転開始は2027年春を予定している。

本受注は、バルメットの2025年第4四半期の受注に計上される。受注金額は非公表。引き渡しは、ダクロ1が2026年末、ダクロ3が2027年春の予定である。

■納入内容
バルメットの納入範囲には、ダクロ1およびダクロ3両発電所向けの分散制御システム(DCS)および電気式ガバナ制御が含まれる。あわせて、エンジニアリング、設計、機器供給、試運転までを一括で担当し、安全かつ高効率な運転を実現する。

■顧客概要
IESCは、発電所をはじめとする各種産業向けに電気・自動化ソリューションを提供するベトナムの技術・エンジニアリング企業である。高品質な製品・サービスを通じて、設備運用の最適化や効率向上、複雑なプロジェクトの遂行を支援している。

■バルメット概要
バルメットは、プロセス産業向けのグローバル技術リーダーであり、225年以上の産業経験を背景に、自動化、フローコントロール、サービスを含む包括的なソリューションを提供している。2024年の売上高は約54億ユーロ。本社はフィンランド・エスポーにあり、世界約40カ国で事業を展開している。株式はナスダック・ヘルシンキに上場している。

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