・海外建設機械が好調、北米向け出荷が大幅伸長
AIRMAN (エアマン)が2026年1月30日に発表した2026年3月期第3四半期(2025年4〜12月)決算は、売上高が427億8,600万円で前年同期比3.8%増、営業利益が56億7,700万円で同12.1%増、経常利益が62億5,300万円で同10.7%増、親会社株主に帰属する四半期純連結利益が43億4,500万円で同11.3%増となった。1株当たり四半期純利益は158円70銭だった。売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも第3四半期として過去最高を更新した。
第3四半期累計期間におけるわが国経済は、米国の通商政策の影響や人手不足などの下押し要因が続いた一方、AI需要の拡大による投資・生産の堅調さや雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調となった。世界経済については、米国の関税負担の高まりや東南アジアへの米中貿易摩擦の波及、中東における地政学的リスクの高まりなどから、不透明な状況が続いた。
営業利益は、人的資本・成長投資に伴う人件費や研究開発費などの販管費増を、原材料高騰に対する販売価格への転嫁、売上増、原価改善活動及び経費削減の推進で吸収した。原材料価格の上昇が一服したことに加え、棚卸資産の減少に伴う連結会計上の未実現利益の調整が寄与し、増益となった。
地域別では、国内売上高が231億700万円で前年同期比1.0%減となった一方、海外売上高は196億7,800万円で同10.1%増となり、海外売上高比率は46.0%に上昇した。北米が96億1,500万円で同19.7%増と大幅に伸長し、中近東も30億6,600万円で同38.2%増と好調だった。一方、中国を除くアジアは39億5,900万円で同7.0%減、その他地域も30億3,700万円で同9.5%減となった。
■ セグメント別業績
セグメント別では、建設機械事業の売上高が348億300万円で前年同期比1.9%増、セグメント利益が56億3,900万円で同13.5%増となった。国内ではホテル、倉庫、半導体製造工場などの建築工事や、国土強靭化計画による土木工事の需要が継続しているものの、人手不足や資材高騰による工事計画の停滞からエンジンコンプレッサの出荷が伸び悩んだ。一方、海外では北米向けエンジンコンプレッサの出荷が大きく伸長したほか、既存製品に加えて中国でのOEM生産機を増産して需要に対応したことで出荷が増加した。利益面では、前期に比べ円高傾向で推移したことや米国の通商政策に伴う関税の影響があったものの、海外向け製品の価格転嫁を推し進めたことに加え、原材料価格の上昇が一服したこと、さらに棚卸資産の減少に伴う連結会計上の未実現利益の調整が寄与し、増益となった。
産業機械事業の売上高は79億8,200万円で前年同期比13.3%増、セグメント利益は15億2,400万円で同18.8%増となった。主力のモータコンプレッサは、国内の設備投資マインドが底堅く推移する中、コベルコ・コンプレッサ向けの安定的なOEM供給が業績に寄与した。また、外販向けの圧縮機本体や手押し式の高所作業台の出荷が堅調に推移した。利益面では、売上の増加に加え、モータコンプレッサの価格転嫁が浸透したほか、利益率の高い直販扱いとなる製品の構成比が高まったことが寄与した。
■ 2026年3月期通期の連結業績予想
同社は2025年5月9日に公表した2026年3月期通期の連結業績予想に変更はないとしている。売上高は550億円で前期比1.2%増、営業利益は69億2,000万円で同7.1%増、経常利益は70億円で同2.5%増、親会社株主に帰属する当期純利益は48億7,000万円で同2.2%増を見込んでいる。1株当たり当期純利益は177円9銭を予想している。第3四半期累計期間の進捗率は、売上高が77.8%、営業利益が82.0%、経常利益が89.3%、純利益が89.2%となっており、ほぼ当初の予想どおりに推移している。
なお、同社は2026年1月30日開催の取締役会において、自己株式の取得を決議した。取得する株式数は上限25万株、取得価額の総額は上限4億円で、取得期間は2026年2月2日から同年3月31日まで。株主還元及び資本効率向上を図ることが目的としている。
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