JFEエンジニアリング、浮体式洋上風力発電基礎製造に本格参入、津製作所を新拠点に

・鋼製基礎フルラインナップ体制を構築

JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は1月29日、洋上風力発電分野で需要拡大が見込まれる浮体式基礎の製造事業に本格参入すると発表した。従来の着床式基礎(モノパイル)に加え、浮体式基礎の量産体制を国内で整備し、洋上風力発電基礎のフルラインナップ対応を図る。

同社は今回の事業参入にあたり、経済産業省の「令和7年度GXサプライチェーン構築支援事業Ⅲ(浮体式等洋上風力発電設備)」に申請し、採択を受けた。同補助金は、GX(グリーントランスフォーメーション)の実現に不可欠な浮体式洋上風力発電設備について、国内製造サプライチェーンを先行的に構築することを目的としている。

同社は補助金を活用し、三重県津市にある津製作所を浮体式洋上風力発電基礎の製造拠点として位置付け、大規模な設備投資を実施する。浮体式基礎のモジュール製造から完成品の組立までを一貫して行う体制を構築し、2030年までに年間24基以上の量産体制を確立する計画。

津製作所は、国内最大級の海洋ドックや広大な屋外ヤードを備えるほか、橋梁や鋼構造物の製造で培った約50年にわたる実績と技術力を有する。JFEエンジニアリングは、こうした製造基盤とノウハウを生かし、国際競争力を備えた浮体式基礎製造企業を目指す。

同社はすでに、岡山県笠岡市に国内初の洋上風力着床式基礎(モノパイル)製造拠点「笠岡モノパイル製作所」を展開している。今回の津製作所の機能強化により、着床式・浮体式の双方に対応できる国内唯一の洋上風力発電基礎製造企業となる。

さらに、素材供給から基礎製造、O&M(運転・保守)までをJFEグループ内で連携させることで、事業全体のシナジー創出を進め、日本の洋上風力産業の主導的役割を担う考えだ。洋上風力分野の国産化推進とともに、カーボンニュートラル社会の早期実現への貢献を目指す。

<プロジェクト概要>
事業内容:浮体式洋上風力発電基礎の製造事業
事業主体:JFEエンジニアリング
採択制度:令和7年度GXサプライチェーン構築支援事業Ⅲ
製造拠点:津製作所(三重県津市)
投資内容:浮体式基礎のモジュール製造・組立設備の整備
生産能力:2030年までに年間24基以上
位置付け:着床式・浮体式の両基礎に対応する国内唯一の製造体制

ニュースリリース