・10~12月は18%増の191億ドル、パワー&エネルギーが牽引
キャタピラー社 (Caterpillar Inc.):2026年1月29日
・2025年第4四半期の売上収益は191億ドル、通年の売上収益は676億ドル(約10兆343億円、153円換算)
・2025年第4四半期の1株当たり利益は5.12ドル、調整後1株当たり利益は5.16ドル
・通年の1株当たり利益は18.81ドル、調整後1株当たり利益は19.06ドル
・企業営業キャッシュフローは117億ドルと高水準を維持、年末の企業キャッシュは100億ドル
・2025年に自社株買いと配当に計79億ドルを充当
テキサス州アービング、2026年1月29日――キャタピラー社(Caterpillar Inc.)は、2025年第4四半期および通期の連結業績を発表した。2025年通期の売上収益は676億ドルとなり、前年(648億ドル)比で4%増加した。創業100周年となった2025年は、通期として過去最高の売上収益を更新した。
■2025年第4四半期および通期業績概要
2025年第4四半期の売上収益は191億ドルで、2024年第4四半期の162億ドルに対し18%増加した。販売数量の増加が主因で、エンドユーザー向け機器販売の拡大やディーラー在庫動向が寄与した。
第4四半期の営業利益率は13.9%(前年同期18.0%)、調整後営業利益率は15.6%(同18.3%)となった。1株当たり利益は5.12ドル(前年同期5.78ドル)、調整後1株当たり利益は5.16ドル(同5.14ドル)であった。
2025年通期では、販売数量増加による34億ドルの増収効果があった一方、価格実現の不利が8億ドル発生した。営業利益率は16.5%(2024年は20.2%)、調整後営業利益率は17.2%(同20.7%)となった。通期の1株当たり利益は18.81ドル、調整後1株当たり利益は19.06ドルである。
2025年の企業営業キャッシュフローは117億ドルに達し、年末時点の企業キャッシュは100億ドルとなった。年間で自社株買いに52億ドル、配当に27億ドルを充当した。
キャタピラー社の最高経営責任者(CEO)であるジョー・クリード(Joe Creed)氏は、「創業100周年という節目の年に、通期売上収益と四半期売上収益の両面で過去最高を達成した。堅調な最終市場と規律ある事業運営の成果であり、潤沢な受注残を背景に、長期的な価値創出に引き続き注力する」とコメントしている。
■部門別状況
<Construction Industries(建設産業)>
建設産業部門の2025年第4四半期の売上高は69億2,600万ドルとなり、前年同期比で9億2,300万ドル(15%)増加した。販売数量の増加が主因で、エンドユーザー向け機器販売の拡大やディーラー在庫動向が寄与した。
地域別では、北米でエンドユーザー向け販売増により売上が拡大した。中南米では販売数量増加と、主にブラジルレアルに関連する為替の好影響が寄与した。EAME(欧州・アフリカ・中東)では販売数量増とユーロ高の影響が売上を押し上げた。一方、アジア太平洋地域ではディーラー在庫調整の影響から販売数量が減少し、売上は減少した。
同部門のセグメント利益は10億3,000万ドルとなり、前年同期比で1億4,400万ドル(12%)減少した。関税影響を中心とした製造コストの上昇が利益を圧迫した。
<Resource Industries(資源産業)>
資源産業部門の第4四半期売上高は33億5,300万ドルで、前年同期比13%増加した。ディーラー在庫の積み増しを背景とした販売数量の増加が主因である。
セグメント利益は3億6,000万ドルとなり、前年同期比で24%減少した。関税影響による製造コスト増と価格実現の不利が、販売数量増による利益押し上げ効果を相殺した。
<Power & Energy(パワー&エネルギー)>
パワー&エネルギー部門の第4四半期売上高は94億ドルとなり、前年同期比で23%増加した。販売数量の増加と価格実現の改善が寄与した。
事業別では、石油・ガス分野でタービンおよび関連サービスが増加した。発電分野では、データセンター用途を中心に大型往復動エンジンの販売が拡大した。産業用途ではEAMEを中心に増収となり、輸送分野では鉄道サービスが増加した。
セグメント利益は18億4,100万ドルで、前年同期比25%増加した。販売数量増と価格実現の改善が利益を押し上げた一方、関税影響による製造コスト上昇が一部でマイナス要因となった。
<Financial Products(金融商品)>
金融商品部門の第4四半期の収益は10億9,500万ドルとなり、前年同期比7%増加した。平均収益資産の増加が主因である。
セグメント利益は2億6,200万ドルで、前年同期比58%増加した。保険サービス事業のマージン改善や、Cat Financialにおける平均収益資産の増加、信用損失引当金の減少が寄与した。
2025年末のCat Financialの延滞率は1.37%と、前年末の1.56%から改善した。
■ キャタピラー社 (Caterpillar Inc.)について
キャタピラー社(Caterpillar Inc.)は、建設機械および鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界有数のメーカーである。2025年の売上収益は676億ドル。
同社は、建設産業、資源産業、パワー&エネルギーの3主要セグメントを中核に、金融商品部門(Cat Financial)を通じた金融サービスも展開している。100年を超える事業の歴史とグローバルなディーラーネットワークを背景に、持続可能な社会の実現に向けた技術開発と顧客価値の創出を進めている。
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