・新棟建設で約1.7倍に拡大
富士電機(東京都品川区)は1月29日、配電盤および電源装置の生産能力拡大に向け、筑波工場(茨城県稲敷郡阿見町)で新たな設備投資を実施すると発表した。生産棟の新設と生産設備の増強により、同工場の生産能力を現在の約1.7倍に引き上げる計画で、着工は2026年9月、竣工は2027年11月を予定している。
生成AIの急速な普及を背景に、データセンターや半導体工場の新設・増設が相次いでおり、安定した電力供給を支える配電盤や電源装置の需要が急拡大している。加えて、日本国内では高度経済成長期に整備された社会・産業インフラの老朽化が進み、更新需要も高水準で推移している。
富士電機は現在、神戸工場(兵庫県神戸市西区)と筑波工場の2拠点で配電盤・電源装置を生産している。神戸工場ではすでに、生産棟の拡張と生産設備導入を進めており、2026年10月の竣工後には生産能力を約1.5倍に拡大する計画だ。
今回決定した筑波工場での投資では、生産棟の新設に加え、クレーンや試験装置などの生産設備を整備する。これにより、旺盛な需要に対応できる生産体制を構築するとともに、神戸工場との役割分担を明確化する。
生産拠点の機能最適化として、神戸工場はデータセンター向け、一般産業向け、鉄道変電所向けを主軸とし、筑波工場は一般産業向け、鉄道変電所向け、水処理施設向けを中心に生産する。両工場で共通する一般産業向けおよび鉄道変電所向けについては、納入先や案件特性に応じて生産拠点を振り分ける方針。
富士電機は今後、標準化設計や自動化生産の拡大にも取り組み、生産性の一層の向上と生産リードタイム短縮を図る。電力インフラ需要の拡大が続く中、国内生産体制の強化により競争力の維持・向上を目指す。
<プロジェクト概要>
事業内容:配電盤・電源装置の生産能力拡大
投資拠点:筑波工場(茨城県稲敷郡阿見町)
主な内容:生産棟新設、生産設備(クレーン・試験装置)導入
生産能力:現状比約1.7倍
着工時期:2026年9月
竣工予定:2027年11月