ユビタス、京都府舞鶴市でAIデータセンター建設へ

・日本最高クラスのAI GPU拠点を段階整備、2027年内の主要整備完了を目指す

ユビタス(東京オフィス:東京都新宿区)は1月29日、京都府舞鶴市と立地協定を締結し、同市内にAIデータセンターを建設すると発表した。経済産業省(METI)の大規模成長投資支援策に採択された構想の具体化に向けた第一弾で、日本最高クラスのAI GPUセンター構築を本格的に始動する。

■国・自治体・民間が連携するAI基盤整備プロジェクト

クラウドストリーミングおよびAIソリューションを展開するユビタスは1月29日、京都府舞鶴市で立地協定締結式および記者会見を実施し、AI Data Center(AIデータセンター)建設計画を正式に発表した。

同プロジェクトは、METIによる大規模成長投資支援策のもと、日本国内における先端AI計算基盤を整備する取り組みの中核をなすもの。国、自治体、民間が連携したAIインフラ構築の先行事例として位置付けられる。

■約2.3ヘクタールを活用、段階整備で需要拡大に対応

計画地は京都府舞鶴市内の約2.3ヘクタール。港湾・物流インフラを備え、安定した事業環境を有する点が高信頼性を求められるAIデータセンター立地として評価された。

整備は段階的に進める。第1フェーズでは中規模データセンターを整備し、基幹設備や運用体制を構築。第2フェーズでは、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の進展と需要動向を見極めながら拡張を行い、中長期的な計算需要の増加に対応する。

■工事は2026年中頃に着工し、2027年内の主要整備完了を目指す。

NVIDIA「Blackwell」と自社クラウド「NeoCloud」を中核に

舞鶴市AIデータセンターでは、NVIDIAの最新GPUアーキテクチャ「Blackwell」を採用。生成AIやLLMの学習・推論に最適化した計算環境を構築する。

計算基盤の中核には、ユビタスが開発する次世代AIクラウド基盤「NeoCloud」を採用。階層型スケジューリングや分散処理、柔軟なリソース管理を特徴とし、地域や用途に応じてGPU資源を動的に最適化する。これにより、高効率・低遅延とレジリエンス、拡張性を両立したAI計算基盤の実現を狙う。

■舞鶴市を選定した理由、安定性と協調性を評価

ユビタスは舞鶴市を、AI時代における「堅実的な強み」を備えた都市と位置付ける。
安定した電力供給、災害リスクを考慮した立地、港湾・物流インフラの充実、行政と民間が連携しやすい地域性などを総合的に評価した。

同拠点は、ユビタスが進めるクロスリージョンGPU基盤整備においても重要な役割を担う見通しだ。

■日本政府とのAI戦略の延長線上に位置付け

本プロジェクトは、ユビタスが日本で推進してきたAI戦略の延長線上にある。
2024年にはMETIの「GENIAC」に採択され、東アジア向け405B(4050億パラメータ)の大規模言語モデルを開発。2025年には同モデルを活用し、舞鶴市でAIバーチャルガイド「チョキまる」を導入するなど、地域実装も進めてきた。

あわせてNeoCloudによる地域分散型GPU基盤の整備を進め、日本全体のAI計算環境の強化を図っている。

■地方分散型AI基盤で産業高度化を支援

今後、ユビタスはAIデータセンターとNeoCloudを軸に、地域での雇用創出や人材育成を促進。観光、文化、教育、医療、企業分野におけるAI活用を加速させ、地方産業の高度化と持続的な地域経済の発展に貢献する方針だ。

「AIモデル開発」と「計算基盤構築」の両輪で、日本および東アジアにおけるAIエコシステムの成長を牽引するとしている。

<プロジェクト概要>

プロジェクト名:舞鶴市AI Data Center建設計画
事業主体:ユビタス
立地:京都府舞鶴市
敷地面積:約2.3ヘクタール
事業内容:AIデータセンターの建設・運営
技術要素:NVIDIA「Blackwell」GPU、次世代AIクラウド基盤「NeoCloud」
整備方式:段階整備(第1フェーズ/第2フェーズ)
着工時期:2026年中頃(予定)
主要整備完了:2027年内(予定)
支援枠組み:経済産業省 大規模成長投資支援策

ニュースリリース