・新型クローラ式油圧ショベル組立工場の立地をスウェーデン・エスキルストゥーナに決定
ボルボCE(Volvo Construction Equipment):2026年1月27日
※ MSEK(百万スウェーデンクローナ、1 SEKは約17円)
ボルボCEは、2025年10~12月期(第4四半期)の決算を発表した。あわせて、欧州市場向けの新たなクローラ式油圧ショベル組立工場の立地を、スウェーデンのエスキルストゥーナ(Eskilstuna)に決定したことを明らかにした。
第4四半期の世界建機市場は前年同期比で拡大した。欧州、南米、アフリカ・オセアニア、中国、北米が成長した一方、アジアは減少した。
■ 2025年10~12月期決算概要
同四半期の売上高は前年同期比16%減の18,692 MSEK(前年同期22,197 MSEK)となった。内訳では、建機販売が13%増、サービス売上高が8%増と堅調に推移した。
調整後営業利益および報告ベースの営業利益はいずれも2,599 MSEK(同2,609 MSEK)で、営業利益率は13.9%(同11.8%)となった。
製品・市場構成の改善やサービス事業の伸長が寄与したものの、販売数量の減少や米国関税コストの増加が下押し要因となった。為替の影響は653 MSEKのマイナスだった。
2025年通期では、売上高が前年比7.5%減の81,641 MSEK(同88,305 MSEK)、調整後営業利益は10,856 MSEK(同12,737 MSEK)となり、調整後営業利益率は13.3%(同14.4%)だった。
■ 成長に向けた重要な節目と投資
不透明な市場環境が続く中でも、ボルボCEは第4四半期に安定した業績を維持した。メルカー・イェーンベリ社長(Melker Jernberg、Head of Volvo CE)は次のように述べている。
「新製品の販売拡大とサービス事業の収益増により、前向きな四半期となった。主要市場で新型機への顧客評価は高く、ソリューション提案も着実に浸透している。力強い勢いを持って新年を迎え、業界変革を前進させていく」
欧州市場向けの新クローラ式油圧ショベル組立工場は、延床面積約3万平方メートル。生産能力と柔軟性を高め、地域需要の拡大に対応することで、油圧ショベルの重点セグメントにおける競争力強化を図る。
電動化では、新型電動ホイールローダ「L120エレクトリック(L120 Electric)」の初号機を、欧州およびアジアの一部市場で顧客に納入した。
また、2025年12月にはインドで開催された建設機械展示会「エクスコン2025(EXCON 2025)」に出展し、建設、鉱山、マテリアルハンドリング分野の成長を支える製品・サービス群を披露した。
■ スウェコン買収の進捗
欧州委員会(European Commission)による承認を受け、スウェコン(Swecon)買収は最終段階に入っている。取引完了は2026年1月31日を予定している。
■ 市場動向
欧州市場は第4四半期も拡大し、ドイツ、英国、フランスなど主要国が全体を下支えした。北米市場も、2025年後半の米国経済が想定を上回る動きを見せたことから、緩やかに成長した。
南米では、チリ、アルゼンチン、コロンビアの回復が市場拡大をけん引。中国市場は伸びが鈍化したものの、不動産刺激策や農地整備投資を背景に成長を維持し、小型機需要が中心となった。
中国を除くアジアは、日本の減少を受けつつも全体では小幅な成長となった。インドネシアではインフラ投資や食料生産プロジェクト、安定した鉱業投資を背景に拡大し、東南アジアも成長した。中東、オーストラリア、トルコは増加した一方、インドは大型機を中心に減少した。
ニュースリリース
2025年度レポート(ボルボグループ)
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