・通期売上は2%増の MSEK 61,998(約1兆538億円)、高水準の利益率を維持
エピロック(Epiroc):2026年1月26日
エピロック(スウェーデン・ストックホルム)は1月26日、2025年通期および第4四半期(10~12月)の決算を発表した。第4四半期は為替のマイナス影響を受けたものの、鉱山向け需要が引き続き堅調で、オーガニックベースでは受注・売上ともに増加した。
※ MSEKは百万スウェーデンクローナ。
■ 第4四半期(2025年10~12月)の概要
当四半期の受注高は MSEK 15,970(前年同期 16,182)となり、前年同期比では1%減少した。為替の影響がマイナス12%あった一方、オーガニックでは11%増加した。売上高は MSEK 16,090(同 17,251)で7%減となったが、オーガニック成長率は4%を確保した。
営業利益(EBIT)は MSEK 3,204(同 3,427)。保険金受領益を主因とする比較可能性に影響する項目 MSEK 58 を含んでいる。営業利益率は 19.9% と前年同期並みを維持した。調整後営業利益は MSEK 3,146、調整後営業利益率は 19.6% だった。
1株当たり利益(EPS)は SEK 1.94(同 1.96)。営業キャッシュフローは MSEK 2,577(同 3,956)となり、前年の高水準からは減少した。純有利子負債/EBITDA倍率は 0.73 と改善した。
取締役会は、1株当たり SEK 3.80 の配当(年2回分割)を提案している。
■ CEOコメント:2025年を締めくくる力強い四半期
ヘレナ・ヘッドブロム(Helena Hedblom)社長CEOは「2025年最後の四半期は、機器およびアフターマーケットともに需要が強かった。鉱山分野では特に金鉱関連顧客の活動が高水準を維持し、機器受注はオーガニックで22%増加した」と述べた。
大型受注は MSEK 670(前年同期 820)。探鉱分野は、高度な探鉱用ドリルリグと掘削工具の競争力を背景に、引き続き最も成長率の高い事業分野の一つとなった。
インフラ・建設分野は、大型土木案件では安定した動きが見られたものの、アタッチメント需要は季節要因もあり低水準で推移した。前四半期比では、鉱山向けを中心に受注はオーガニックで7%増加した。
短期的には鉱山向け需要の高水準が続く一方、建設向け需要は低水準から緩やかに回復すると見込む。
■ 収益性とキャッシュフロー
売上高はオーガニックで4%増加。関税や為替の逆風がある中でも、オーガニック要因が利益率を0.6ポイント押し上げた。
営業キャッシュフローは前年の記録的水準からは低下したものの、直近12カ月のキャッシュ・コンバージョン率は 90% を確保した。
ネット運転資本は MSEK 22,026(前年 24,322)と9%減少し、売上高比では 36.9% に低下した。
■ 2025年通期の状況
2025年通期では、鉱山顧客からの需要が強かった一方、インフラ向け需要はアタッチメント市場の低迷により低水準にとどまった。
受注高はオーガニックで7%増の MSEK 62,974(前年 62,213)、売上高は同2%増の MSEK 61,998(同 63,604)。調整後営業利益率は 19.6% と高水準を維持した。
■ 技術力と主な実績
2025年は、自動化・電動化・デジタル化分野での技術革新を通じ、安全性、生産性、持続可能性を高める製品・ソリューションを多数投入した。
オーストラリアのロイヒル鉱山(Roy Hill mine)では、全ダンプトラックを完全無人運転化し、世界最大規模の完全自律型鉱山を実現。また、フォーテスキューからは、5年間で複数鉱山に導入される自律・電動式地表ドリルリグの大型契約(BSEK 2.2)を受注した。インドでは、ヒンダスタン・ジンクが全鉱山への衝突防止システム導入を決定した。
■ 人材が支える成長基盤
同社は「情熱と専門性を持つ約1万9,000人の従業員が、企業文化と市場での強固なポジションを支え、今後の持続的かつ収益性の高い成長の基盤となる」としている。
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