・Q4受注はMSEK 38,606、半導体・真空関連が回復、配当は特別含め1株SEK 5.00
・通期売上は、4.8%減のMSEK168,343(約2兆8.600億円)
アトラスコプコ・グループ(Atlas Copco Group):2026年1月26日
アトラスコプコ・グループが発表した2025年通期および第4四半期(10~12月)決算によると、第4四半期の受注高は前年同期比1%減のMSEK 38,606となったが、有機ベースでは4%増と堅調に推移した。半導体向けを中心とした真空機器やガス・プロセス圧縮機が受注を牽引した。
■第4四半期(10~12月)決算概要
• 受注高:MSEK 38,606(前年同期39,725)
• 売上高:MSEK 42,782(同45,988、7%減、有機横ばい)
• 調整後営業利益:MSEK 8,772(同10,029)
営業利益率20.5%(同21.8%)
• 営業利益:MSEK 8,470(同10,018)
• 税引前利益:MSEK 8,338(同9,981)
• 1株当たり利益(EPS):SEK 1.36(同1.60)
• 営業キャッシュフロー:MSEK 6,777(同9,915)
• 投下資本利益率(ROCE):24%(同28%)
為替の逆風や関税関連コスト増が利益率を押し下げたものの、受注は北米、欧州、アジアの主要地域で前年を上回った。
■2025年通期決算概要
• 受注高:MSEK 165,814(前年171,115)
為替影響▲6%、有機成長率+1%、買収効果+2%
• 売上高:MSEK 168,343(同176,771)
• 税引前利益:MSEK 33,671(同37,800)
• 当期純利益:MSEK 26,425(同29,794)
• EPS:SEK 5.43(同6.11)
• 営業キャッシュフロー:MSEK 26,796
為替影響により営業利益でMSEK ▲3,400、営業利益率で約0.6ポイントのマイナス影響があった。
■配当方針
取締役会は2026年の定時株主総会に対し、普通配当SEK 3.00に加え、特別配当SEK 2.00を提案。
合計配当は1株当たりSEK 5.00で、2回分割(各SEK 2.50)での支払いを予定している。株主還元総額はMSEK 24,353。
■CEOコメント
ヴァグネル・レゴ社長兼CEO(Vagner Rego)は2025年通期および第4四半期決算について次のようにコメントした。
「設備需要は用途によって強弱が見られたものの、第4四半期はサービスおよび設備の双方で受注量が増加した。地域別では、北米、欧州、アジアのすべてで受注が前年を上回った。2025年通期の業績を振り返ると、地政学的環境と、それに伴う市場の慎重姿勢が色濃く反映された一年だった。現在、当社グループとして完全にはコントロールできない外部要因が複数存在している。しかしそのような環境下でも、当社は既存および新規顧客とのパートナーシップのもと、将来を変革する技術の革新と開発に全力で取り組み続けている。」
また、取締役会は2025年度について、普通配当SEK 3.00に加え、特別配当SEK 2.00を実施し、合計配当SEK 5.00を2回の均等分割で支払う方針を提案している。
短期的な見通しについて同社は、「顧客の活動水準は当面、現在のレベルで推移する」としている。
■事業部門別動向
<コンプレッサ・テクニック(Compressor Technique)>
• 売上高:MSEK 19,540(前年比4%減、有機3%増)
• 営業利益:MSEK 4,752
• 営業利益率:24.3%
産業用コンプレッサは大型機を中心に回復。ガス・プロセス圧縮機はアジアで高成長。レーザー切断向け窒素発生装置「LCN2」を投入。
<バキューム・テクニック(Vacuum Technique)>
• 売上高:MSEK 9,025(11%減)
• 営業利益:MSEK 1,730
半導体・FPD向け需要が回復。新製品「バーティカル・メカニカル・ブースター(Vertical Mechanical Booster)」を投入し、高スループット工程に対応。
<インダストリアル・テクニック(Industrial Technique)>
• 売上高:MSEK 6,808(12%減)
• 営業利益:MSEK 1,084
自動車向けは低調だが、航空宇宙や電子分野向けは堅調。3Dビジョン対応の自動ロボット誘導システム「デソーターARG(Desoutter ARG)」を発表。
<パワー・テクニック(Power Technique)>
• 売上高:MSEK 7,628
• 営業利益:MSEK 1,223
可搬型コンプレッサやポンプの需要が減速。新型チョッパーポンプ「PAX F44/PAX F66」を投入。伊ポンプメーカークリマン(CRI-MAN S.p.A.)などを買収。
■市場見通し
同社は「短期的には地域・用途別に需要の濃淡が続くが、半導体、サービス、環境・エネルギー関連分野での中長期成長機会は大きい」としており、買収と技術革新を軸に収益基盤の強化を進める方針だ。
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