日本精機、建設DXに本格参入、後付け3Dマシンガイダンス「Holfee 3D」を2月21日から受注開始

・小型ショベルのDX化を推進

日本精機は1月26日、油圧ショベル(バックホウ)に後付けで3Dマシンガイダンス機能を提供するセンサキット「Holfee(ホルフィー)3D」を、2月21日から受注開始すると発表した。車載部品事業で培ったセンサ技術を応用し、低コストかつ簡便に3Dマシンガイダンスを導入できる点が特長で、同社はこれを機に建設DX事業へ本格参入する。

「Holfee 3D」は、2022年に投入した簡易2Dマシンガイダンス「Holfee」を発展させた製品。油圧ショベルのアームなどに取り付けた慣性センサで機体の位置や姿勢を把握し、3次元設計データとの差分を視覚的に表示することで、オペレーターの操作を支援する。既存の小型~最大20tクラスのショベルに後付けでき、施工効率や安全性の向上を狙う。

建設業界では人手不足を背景にDX化が進む一方、中小規模工事で主力となる小型ショベルでは、導入コストや設定・操作の煩雑さが障壁となり、デジタル化が遅れていた。日本精機はこの課題に対し、後付け型で導入しやすい3Dマシンガイダンスとして「Holfee 3D」を開発した。

特徴の一つが、同社独自の特許技術「写真キャリブレーション」だ。スマートフォンなどでセンサ取り付け部を撮影し、その画像を基に取り付け誤差を補正する仕組みで、従来煩雑だった初期設定作業を大幅に短縮する。キャリブレーションは2人作業で約30分で完了するという。

もう一つの特長が、測量・計測アプリと連携した土工作業支援機能だ。連携先が提供する測量・計測アプリ上で起動し、測量作業とマシンガイダンス作業をシームレスに切り替えられる。これにより、測量と施工が分断されがちだった従来工程を一体化し、掘り過ぎや掘り残しの低減、高精度施工につなげる。測量・計測アプリと一体化した後付け型3Dマシンガイダンスは業界初としている(同社調べ)。

方式は自動追尾トータルステーション(TS)型で、GPSが使えない場所でも施工が可能。測量・計測アプリが対応する自動追尾TSであれば既存機も含めて使用できる汎用性を備える。販売は建機レンタル会社や販売代理店を通じて行い、推奨機種は3~12tクラス、最大で20tクラスまで対応する。

同社は「みえないものをみえるようにする」を使命に、車載計器分野で世界有数のシェアを持つ。Holfee 3Dは、高額投資が難しい中小規模現場にDXの入口となるソリューションを提供する位置付けで、人手不足や非効率作業に直面する現場の負担軽減と生産性向上を目指す。複数社連携による3Dマシンガイダンスの展開を通じ、建設現場のデジタル化を後押ししていく考え。

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