・200kg可搬機で船舶部品の研削作業を省人化
川崎重工業は1月28日、遠隔操作グラインダーロボットシステム「Successor-G®」をカマハラ鋳鋼所(高知県南国市)に納入したと発表した。従来困難とされてきた鋳物製品の研削作業の自動化を実現するもので、高知県の「令和7年度高知県デジタル技術活用促進事業費補助金」を活用して導入された。
同システムは、ティーチング作業を必要とせず、操縦機(コミュニケーター)による遠隔操作でロボットを制御できる点が特徴。ばらつきの大きい溶接構造物や鋳物への適応性に優れ、既存の工場レイアウトを大幅に変更することなく導入可能なため、設備投資を抑制できる。
今回納入されたシステムでは、従来の高周波数グラインダーから平砥石のサーボモーター駆動方式にバージョンアップし、研削能力を強化した。またスレーブロボットには、標準機のBXP110L(可搬重量110kg)に代えて大型のBX200X(同200kg)を採用。長いアームにより船舶向け大型製品への研削作業を可能にした。
カマハラ鋳鋼所では、これまで作業者が過酷な環境下で重量工具を使用して研削作業を行ってきたが、本システムの導入により作業環境が改善され、作業者の負担軽減が期待される。
同システムは、川崎重工のロボット部門の遠隔操作技術「Successor®」に、エネルギーソリューション&マリン部門の鋼構造物製造ノウハウ、技術開発本部のソフトウェア技術を融合して開発された。同社は「グループビジョン2030」で掲げる「安全安心リモート社会」の実現に向け、労働力不足などの社会課題解決を目指すとしている。
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