プライメタルズ、馬鞍山鋼鉄から237万トン/年の連続鋳造機を受注

・高度自動化システム搭載、2026年後半稼働へ

ロンドン発 ― プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は1月27日、中国の大手鉄鋼メーカー、馬鞍山鋼鉄股分有限公司((Maanshan Iron & Steel Co., Ltd.、以下、馬鋼)から湾曲型2ストランド連続鋳造機の新設工事を受注したと発表した。年間生産能力237万トンを有する本設備は、安徽省馬鞍山市に設置され、馬鋼における「CC No.4」として2026年後半の稼働開始を予定している。

プライメタルズは機械設備供給、エンジニアリング、Level 1およびLevel 2自動化システムの提供、立上げ時の試運転指導までを一括して担当する。フォーチュングローバル500企業である中国宝武鋼鉄集団傘下の馬鋼における設備近代化を支援する形だ。

■高度な自動化技術で品質向上

受注した連続鋳造機の最大の特徴は、高度な自動化・デジタル化技術の採用にある。Smart Moldと呼ばれる高性能カセット型モールドは、DynaWidthオンラインモールド幅調整システムを搭載し、950~1,600ミリメートルの板幅範囲でスラブ幅の柔軟かつ迅速な変更を可能にする。

さらにDynaPhase、Dynacs 3D、DynaGap Soft Reduction 3Dといった先進技術を統合。これらのシステムが連携して熱伝導率、密度、鋳片温度などの熱力学的パラメータを精密に計算し、二次冷却とソフトリダクションを最適制御することで、要件の厳しい鋼種にも対応可能な内部品質に優れたスラブ生産を実現する。

安全性と効率性の面でも最新技術を投入。Mold Expertがモールド内のスティッカーを検出してブレイクアウトを防止し、鋳造プロセスを常時監視する。またLevConによる自動モールドレベル制御が「オートスタート」機能と自動適応型動的バルジ補正機能により、安定した鋳造オペレーションを確保する。

■多様な鋼種に対応可能

半径10メートル、凝固完了長約40メートルの湾曲型設計を採用した本設備は、板厚230および250ミリメートルのスラブ生産に対応。超低炭素から高炭素、低合金、高張力鋼まで幅広い鋼種の鋳造が可能で、冷間・熱間圧延向け、管材向け、耐候性鋼などの製品需要増に応える。

1990年代から続く強固な関係
プライメタルズと宝武鋼鉄集団との協力関係は1990年代に始まり、これまでに20基以上の連続鋳造機を納入してきた実績がある。2024年には3カ月間で3基の連続鋳造機を受注するなど、両社の関係は一層強化されている。そのうち1基は、1ロールあたり5,000キロニュートンという世界トップクラスの圧下力を備えた設備だという。

馬鋼は炭素鋼、低合金鋼、合金鋼、電磁鋼などを用いた薄板・条鋼製品の製造で知られ、宝武鋼鉄集団の中核企業として幅広い製品ポートフォリオを展開している。

プライメタルズ テクノロジーズは三菱重工グループ100%出資の企業で、英国ロンドンに本社を置き、世界約7,000人の従業員を擁する。鉄鋼業界向けエンジニアリング、プラント建設、ライフサイクルサービス提供のグローバルリーダーとして事業を展開している。​​​​​​​​​​​​​​​​

ニュースリリース