・英国建機販売、11月は前年比15.1%減、通年では小幅成長を見込む
英国建設機械工業協会(Construction Equipment Association:CEA)2026年1月15日
英国建設機械工業協会(CEA)は1月15日、隔月で発行している「建設機械市場インサイト(2026年1月版)」を公表し、英国の建設機械市場および建設市場全体の最新動向をまとめた。
■建設・土木機械の販売動向
2025年11月の英国における建設・土木機械の販売台数は、前年同月比15.1%減と大幅に落ち込んだ。前2カ月は増加基調にあったが、11月は反動減となった格好だ。
この結果、2025年1~11月累計の販売台数は2万7,300台となり、前年同期比の伸び率は5.9%増まで低下した。CEAでは、2025年通年では2024年比で「1桁台の緩やかな成長」にとどまるとの見方を示している。
なお、12月分の販売統計は1月最終週に公表予定としている。
■輸出入動向:米国向け輸出比率が低下
2025年第3四半期(Q3)の建設機械の輸出入統計によると、輸出入ともに前四半期(Q2)を下回った。
輸出は前年同期比で数量ベース4.5%減となり、1~9月累計では前年比8.5%減と低調だった。最大の輸出先は引き続き米国(アメリカ合衆国)だが、構成比は2024年通年の26%から、2025年1~9月は20%に低下した。CEAでは、2025年8月に導入された輸入関税の影響が要因とみている。
一方、輸入はQ3単体ではQ2比1%減となったものの、Q2に20%超の大幅増があったことから、1~9月累計では前年同期比4.5%増となった。国別では日本が最大の供給国で、全体の27%を占めた。
2025年第4四半期(Q4)の貿易統計は、2月末に公表される見通し。
■建設市場全体の動向
英国建設業の景況感を示す購買担当者景気指数(PMI:Purchasing Managers’ Index)は、2025年12月に40.1と、11月の2020年以来の低水準からはやや改善したものの、拡大・縮小の分かれ目となる50を下回った。
需要の弱さと業界の慎重姿勢が続いており、土木分野(シビルエンジニアリング)が最も低調だった。商業建築分野は相対的に堅調だったものの、生産は引き続き減少した。
英国国家統計局(Office for National Statistics:ONS)が公表した2025年10月の建設活動統計では、前月比0.6%減と、9月の0.2%増から再びマイナスに転じた。ただし、1~10月累計では前年同期比1.5%増を維持している。
この成長は、新規工事が2.2%増、補修・保全工事が0.4%増と、両分野の伸びによるものとした。
■建設投資見通しは下方修正
建設製品協会(Construction Products Association:CPA)が2025年10月に公表した秋季予測では、2025年の建設生産成長率を1.1%と、夏季予測(1.9%)から下方修正した。2026年についても、成長率は2.8%とし、従来予測の3.7%から引き下げている。
背景として、全体的な経済成長の鈍化、政府投資の限定性、慢性的な技能者不足を挙げた。
また、グレニガン(Glenigan)が公表した市場分析では、2025年9月までの3カ月間に、計画承認、受注、着工件数がいずれも前の3カ月から減少したと指摘。コスト上昇への懸念が、秋季予算発表前の建設市場の減速につながったとしている。
CEAは「建設機械市場を取り巻く各種統計や指標は、会員向けに幅広く提供している」とし、今後も定期的な情報発信を通じて業界動向の共有を図る考えを示した。