三菱ロジスネクスト、自動フォークリフト「AutoFork」量産モデルを国内製造業工場へ初納入

・協業による量産フェーズが本格始動

三菱ロジスネクストは1月20日、ハクオウロボティクス(Hakou Robotics)と協業で展開する自動フォークリフト「オートフォーク(AutoFork)」の量産モデルを、国内製造業の工場へ初めて納入したと発表した。量産フェーズにおける初導入事例となり、製造・物流現場の搬送自動化を本格的に加速させる。

同社は、ハクオウロボティクスを通じて2025年9月からAutoForkを販売しており、今回の納入は同年12月25日に実施した。三菱ロジスネクストがハクオウロボティクスと締結した車体供給および製造契約に基づくもので、量産体制と保守体制の構築が実を結んだ形だ。

■労働力不足を背景に搬送自動化ニーズが拡大

製造業や物流業では慢性的な人手不足が深刻化しており、工場内・倉庫内の搬送や荷役作業の自動化は喫緊の課題となっている。一方、従来型の物流自動化ソリューションは、初期投資の大きさや導入までに時間を要する点が課題とされてきた。

AutoForkは、工場や倉庫で広く使われているウォーキー型フォークリフトをベース車体としており、セットアップが容易で、現場レイアウトの変化にも柔軟に対応できる点が特長だ。こうした特性から、導入ハードルを抑えた自動フォークリフトとして位置付けられている。

■量産モデルの主な特長

今回納入した量産モデルは、ハクオウロボティクスが検証・試作で得た知見を反映し、「止まらない運用」を前提とした設計へ進化させた。

・三菱ロジスネクストの車両プラットフォームをベースに、自動運転技術を統合し、高い堅牢性と安定した部品供給、メンテナンス性を確保
・反射ポールを用いたシンプルな自己位置認識により、大規模な施設改修を不要とし、既存工場・倉庫へ容易に導入可能
・倉庫管理システム(WMS)や倉庫運用管理システム(WES)との連携、ルートや速度のシナリオ設定、複数台運用を見据えたソフトウェア構成を採用し、将来的な拡張性を確保

■自動車部品工場で工程間搬送を自動化

導入先の製造工場では、完成した自動車部品を格納したパレットの工場内搬送工程にAutoForkを活用している。生産工程完了後のパレットを、自動倉庫の投入口や検査工程の置き場まで自動搬送することで、工程間搬送の省人化と作業負荷の平準化を実現した。

これにより、フォークリフト作業における人手依存の低減に加え、搬送作業の安定化や現場オペレーション全体の効率向上につながっている。

■量産モデルの提供を加速

三菱ロジスネクストとハクオウロボティクスは、今回の初納入を起点にAutoFork量産モデルの提供を本格化する方針だ。今後も製造業や物流業を中心に、現場ニーズに即した搬送自動化ソリューションの展開を進めるとしている。

AutoForkは、庫内搬送や工場内工程間搬送に対応する小型自動フォークリフトで、独自開発の自動運転ソフトウェアと物体認識技術を組み合わせ、複数パレットの一括認識や既存物流機器との連携を可能にする。最短で納入当日から自動搬送を開始できる点も、現場志向の特長として打ち出している。

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