関電不動産開発、シンガポールで物流施設取得

・ESRと共同、ASEAN物流事業に本格参入
・日系投資家連合で約250万㎡の大型案件
・トゥアス港近接の戦略立地

関電不動産開発(大阪市北区)は1月19日、シンガポール・トゥアス地区の物流・工業施設「20 Tuas South Avenue 14」を取得したと発表した。タイ現地法人のKanden Realty & Development (Thailand)を通じ、アジア太平洋地域の物流大手ESRグループと共同で取得する。同社にとってASEAN初の物流事業参画となる。

■世界最大級港湾に近接、マルチテナント型施設

取得した物件は、世界最大級のコンテナ港であるトゥアス港に近接する立地。ランプウェイ型物流施設と太陽光パネル製造工場で構成され、敷地面積約25万3,000 ㎡、延床面積約25万1,000 ㎡の大型案件。

物流施設は2022年竣工の4階建・5階建RC造で、シンガポールでは希少な高性能大型マルチテナント型。CBREが定める「プライム物流施設」の基準(天井高8メートル以上、床荷重20キロニュートン毎平方メートル以上など)を満たしている。

交通アクセスは、最寄り高速道路まで約10キロ、シンガポール中心部まで約35キロ、チャンギ国際空港へのアクセスも良好。またマレーシアとの連絡橋「トゥアス・セカンド・リンク」まで約12キロと、国際物流の要衝としての機能も備える。

■日系4社が参画、タイ法人初案件

本プロジェクトには、TRI Investment Management(シンガポール、小川圭亮代表)が取りまとめる日系投資家コンソーシアムが参画。関電不動産開発のほか、ヒューリック、安田不動産、芙蓉総合リースの4社が名を連ねる。

関電不動産開発にとっては、2025年5月に設立したKRDタイランドを通じた初の事業参画。同社は2018年にシンガポールのオフィスビル事業に参画しており、今回が同国2件目の事業となる。
2035年度に海外資産1,300億円目指す

同社の2024年度末時点での海外事業資産規模は約740億円。今後、米国、豪州、タイなどASEAN諸国で事業を拡大し、2028年度に1,000億円以上、2035年度までに約1,300億円への拡大を目指す方針だ。

KRDタイランドを通じて投資アセットの多様化を進め、ASEAN不動産事業の知見を拡充。タイとともにシンガポールを重点対象国として、同地域での収益拡大を図る構えだ。

<物件概要>
∙ 名称:20 Tuas South Avenue 14
∙ 所在地:シンガポール トゥアス・サウス・アベニュー14
∙ 敷地面積:約25万2,733 ㎡
∙ 延床面積:約25万1,190 ㎡
∙ 構造・規模:RC造、地上4階建・5階建(物流施設)、3階建(工場)
∙ 竣工:物流施設2022年、太陽光パネル製造工場2009年

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