三菱電機、中国FA市場強化へ現地ソフト企業に出資

・ADT社と協業、スマート工場ソリューション展開加速

三菱電機は1月16日、中国のソフトウエア企業ADT Technology Service (Suzhou) Co., Ltd.(以下、ADTTech社)と協業契約を締結し、出資したと発表した。同社のFAシステム事業の中国統括会社である三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司(MEITC)を通じた取り組みで、急成長する中国市場でのFAトータルソリューション提案力の強化を図る。

ADTTech社は、液晶パネル大手AUO Corporationの製造部門で培った生産技術の知見を活かし、製造管理ソフトウエアの販売・エンジニアリングを展開する蘇州市の企業。2018年設立で従業員約170名を擁し、業務プロセス改善コンサルティング、製造管理ソフトの導入・構築、AIエージェント開発プラットフォーム提供、スマート製造診断などを手がけている。

三菱電機は今回の協業により、ADTTech社の製造管理ソフトウエアおよびエンジニアリング力と、自社のFA機器および監視制御ソフトウエアを組み合わせ、生産現場データの活用・分析から運用までを一貫して支援するトータルソリューションを提供する方針だ。

中国市場では近年、人件費上昇や労働力不足、環境規制強化を背景に、製造業における工場自動化に加え、AI・IoTなどのデジタル技術を活用したスマート製造、グリーン製造への投資が拡大している。特にデジタル化・スマート製造の進展に伴い、生産データの効果的な活用や分析サービスへの需要が高まっており、三菱電機はこうした市場環境を成長機会と捉えている。

中国統括会社のMEITCは2025年に設立され、傘下の事業拠点を含め約2300名の従業員を擁する。上海の販売拠点「三菱電機自動化(中国)有限公司」のほか、大連と常熟に製造拠点を持ち、中国市場における三菱電機製FA製品の事業・経営統括、現地向け製品の企画・開発などを担う。

三菱電機は重点成長事業としてFAシステム事業を位置づけており、今回の出資を通じて中国市場での事業成長を加速させる構えだ。

<ADTTech社の概要>
会社名:達智汇科技服务(苏州)有限公司
英文名:ADT Technology Service (Suzhou) Co., Ltd.
本社所在地:中国江蘇省蘇州市工業園区蘇虹中路398号
設立:2018年
従業員数:約170名
事業内容:

  • 業務プロセス改善コンサルティング
  • 製造管理ソフトウエアの導入・構築
  • AIエージェント開発プラットフォーム提供およびトレーニング
  • スマート製造診断、国家資格認定、ライトハウス申請支援

<MEITC(三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司)の概要>
会社名:三菱電機智能製造科技(中国)集団有限公司
本社所在地:中国江蘇省蘇州市呉中区東呉北路28号国裕大厦二期
設立:2025年
従業員数:約2300名(傘下の事業拠点を含む)
事業内容:

  • 中国市場における三菱電機製FA製品などの事業・経営統括
  • 中国のFAシステム事業関連子会社の経営管理
  • 中国市場向け製品の企画・開発など

事業拠点:

  • 販売拠点:三菱電機自動化(中国)有限公司(上海)
  • 製造拠点:三菱電機大連機器有限公司(大連)
  • 製造拠点:三菱電機自動化機器製造(常熟)有限公司(常熟)

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