・CONEXPO 2026に先立ち、ECR90・EC65・EW65を刷新
ボルボ建機(Volvo Construction Equipment、以下ボルボCE):2026年1月15日
ボルボCEは、次世代コンパクト油圧ショベル「ECR90」「EC65」「EW65」の3機種を発表した。いずれも従来機の「ECR88D」「EC60E」「EW60E」の後継モデルにあたり、総保有コスト(TCO)の低減、生産性向上、オペレーター快適性の強化を重視した設計とした。新機種はすでに欧州、北米、オセアニア、韓国、日本で受注を開始している。
新型3機種は、エンジン出力や油圧流量の向上により、作業サイクルの短縮や汎用性の拡大、稼働率最大化を実現した。ユーティリティ工事、農業、造園、一般建設など、幅広い用途を想定している。
ボルボCEのコンパクト事業部門で技術責任者を務めるザビエル・ボー氏(Xavier Beaud)は、「エンジン出力の向上、掘削・揚重・旋回性能の改善、保守間隔の延長、刷新されたオペレーター環境により、さまざまな現場で高い成果を発揮できる」とコメントしている。
■コネクスポ2026に向けた先行発表
3機種は、ボルボCEがCONEXPO 2026の出展計画を発表した記者会見で披露された。会場では「ECR90」と「EC65」をブースF24029に展示する予定。また同イベントでは、新型中型クローラ油圧ショベルや、次世代ホイール式油圧ショベル2機種(北米向け)、次世代アーティキュレートダンプトラック「A60」もあわせて発表された。
■小型ながら高性能
9トンクラスの「ECR90」は、後方小旋回(ショートスイング)仕様で、狭隘現場を想定しつつも上位機種に匹敵する性能を狙ったモデル。従来機「ECR88」と比べ、エンジン出力を28%、ポンプトルクを15%、バケット掘削力を13%、アーム掘削力を11%、走行牽引力を7%それぞれ向上させた。キャブ容量も約30%拡大している。
7トンクラスの「EC65」と「EW65」は、それぞれエンジン出力を4%、6%高め、ブーム揚重力も9%向上。より迅速で安定した作業を可能にした。
3機種ともボルボCEのコンパクト油圧ショベル用アタッチメントにフル対応し、補助油圧流量を増強。「EC65」「EW65」では従来比100%増、「ECR90」でも15%増とし、多様な作業への対応力を高めた。欧州ではチルトローテーターの工場装着にも対応し、アタッチメントの360度旋回、45度傾斜が可能となることで、機体位置を変えずに複雑な作業が行える。
ホイール式の「EW65」は最高時速約30kmでの走行が可能で、作業モード切替により走行、掘削、定置作業それぞれに最適化できる。
■快適性・信頼性・TCOを強化
新型3機種は、ダウンタイム削減とTCO低減も重視した。燃料タンク容量の拡大や、DPF清掃8,000時間、油圧リターンフィルター交換1,500時間といった長期保守間隔を設定。大開口フードと地上レベルからの整備ポイント集中配置により、安全で迅速なメンテナンスを可能にした。
テレマティクスは標準または高度版を選択可能で、将来的なサービス拡張にも対応する接続基盤を備える。キャブ内はフルリニューアルされ、高精細タッチスクリーンを採用。アタッチメント設定、後方・側方カメラ表示、整備管理、Bluetooth®接続などの機能を統合した。
人間工学面では、エアサスペンション対応シート(オプション)、幅広の調整式アームレスト、乗降性を高める左側チルト式コンソールを新たに採用し、長時間作業での快適性向上を図っている。
■コンパクト機への注力継続
今回の3機種投入により、ボルボCEは過去1年間で6機種の新型コンパクト機を投入。直近2年間でラインアップの50%以上を刷新しており、バッテリー電動式コンパクト油圧ショベルやホイールローダーを含め、同分野への注力姿勢を鮮明にしている。
新型「ECR90」「EC65」「EW65」の詳細は、ボルボCE公式サイトで公開しているほか、2026年3月3~7日に米ラスベガスで開催されるコネクスポ2026のボルボCEブース(F24029)で実機展示を行う予定。
※主要諸元については、ECR90が約9トンクラス、EC65/EW65が約7トンクラスで、エンジンはいずれもボルボ製ディーゼル(D3.3H、D2.6H)を搭載する構成としている。
詳細は、ニュースリリース
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