ボルボCE、新世代油圧ショベルに短旋回モデル「ECR255」追加、CONEXPOで初披露

ボルボ建機(Volvo Construction Equipment、以下ボルボCE):2026年1月15日

ボルボCEは、新世代油圧ショベルのラインアップに短旋回(ショートスイング)モデル「ECR255」を追加した。25トンクラスの新型機で、3月に米国ラスベガスで開催される「CONEXPO-CON/AGG 2026」で初披露する。北米、欧州、オセアニア、トルコ、日本、韓国で受注を開始している。

ECR255は、従来機「ECR235E」の後継機にあたり、構造の刷新とカウンターウエートの最適化により、つり上げ能力を約7%向上させた。一方で、電動油圧制御の高度化やエンジン回転数制御の最適化により、燃料消費量は約10%低減した。都市部工事やインフラ、ユーティリティ工事など、限られたスペースでの作業を想定した設計とする。

短旋回モデルとしては、大型の「ECR355」、中型の「ECR145」、小型の「ECR90」に続く位置付けとなる。ボルボCEのジェス・キム(Jaesu Kim)・チーフプロジェクトマネージャーは、「新世代油圧ショベルで短旋回モデルのフルラインアップが整った。後部旋回半径の抑制、高い揚重性能、低燃費、業界トップクラスのオペレーター環境により、狭隘現場でも妥協のない選択肢を提供する」とコメントしている。

■電動油圧制御で高効率と操作性を両立

ECR255は、スマート冷却システムやエンジン回転数制御を組み込んだ電動油圧制御を採用。低回転域で高トルクを発揮し、スムーズで応答性の高い操作を実現した。オートアイドリングや自動エンジン停止、作業モードのカスタマイズ機能により、性能を維持しながら運用コストの抑制にも寄与する。

また、「ボルボ・アクティブ・コントロール(Volvo Active Control)」により、ブームやバケット動作の自動化が可能となり、掘削や整地作業の効率を最大45%向上させるという。フローティングドーザーブレードや作業範囲制限、旋回・ブーム優先機能なども備え、複雑な狭隘現場での作業性を高めた。

■稼働率と安全性、居住性を強化

エンジンオイル交換は1,000時間、作動油は3,000時間と長い整備間隔を設定。地上からの給油・排出が可能な配置とし、保守性を向上させた。標準テレマティクスと高度テレマティクス(オプション)により、稼働状況の可視化や予知保全にも対応する。

安全面では、障害物検知機能付きの「ボルボ・スマート・ビュー(Volvo Smart View with Obstacle Detection)」を用意し、機体周囲360度の視認性を確保。人と物体を識別できる点が特長だ。

キャブは同クラス短旋回機としては約20%広い設計とし、静粛性と快適性を向上。高解像度の「ボルボ・コパイロット(Volvo Co-Pilot)」大型ディスプレー、Bluetooth®接続、ワイヤレス充電、飲食物用の冷温ボックスなど、作業効率と快適性を両立させた。

■主な仕様(ECR255 短旋回油圧ショベル)
• 運転質量:23.4~29.0トン
• 定格出力:129kW(173hp)/1,800rpm
• バケット容量:0.36~1.44m³
• 最大掘削深さ:約6.35m
• 全幅:約3.01m
• 後端旋回半径:約2.31m

ボルボCEは、CONEXPO 2026(3月3~7日)で同機を含む新世代製品群を展示する。ECR255は、短旋回と高性能を両立した中核モデルとして、都市型・インフラ工事向けの提案を強化する。

ニュースリリース