・5期ぶり赤字転落、一部子会社不振で2億6,200万円の純損失
津田駒工業が1月16日に発表した2025年11月期の連結決算は、売上高が前期比2.7%減の354億4,700万円となった。営業損益は7,900万円の損失となり、前期の3億9,800万円の黒字から一転して赤字に転落した。経常損益も2億1,800万円の損失となり、前期の2億8,200万円の利益から悪化。親会社株主に帰属する当期純損益は2億6,200万円の損失となり、前期の4億8,800万円の利益から大幅に悪化した。1株当たり純損失は41円04銭となった。
当期の業績について同社は、一部連結子会社の業績不振が主な要因と説明している。前期に5期ぶりの黒字転換を果たしたものの、安定的な利益の獲得には至らず、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が継続していると開示した。
事業環境については、国内経済は企業収益の回復を背景に経済活動の正常化が進む一方、物価上昇が個人消費に影響を与え力強さを欠いた状態が続いたと分析。海外では日中の政治対立、中国経済の停滞、米国の通商政策の大幅な変更などから景気の下振れリスクを抱え、先行きの不透明感が払拭できない状況だったとしている。
■ セグメント別業績
セグメント別では、繊維機械事業の売上高が前期比2.2%減の301億9,900万円となった。中国市場では年間を通じて国内の高級スポーツカジュアル分野が好調でウォータジェットルームの大型案件を引き続き受注した。インド市場では織物輸出の停滞に米国の関税政策が影響し受注の伸び悩みが続いたが、昨秋頃より少しずつ内需向けを中心とした受注が増加している。営業利益は前期比26.8%減の6億6,700万円となった。
工作機械関連事業は売上高が前期比5.9%減の52億4,700万円となった。米国市場は比較的堅調で自動車産業を中心に新規設備投資も始まったが、中国市場ではEMS関連で厳しい価格競争に直面した。営業利益は前期比42.9%減の3億1,600万円となった。
■ 2026年11月期の連結業績予想
2026年11月期の連結業績予想については、売上高を前期比1.6%増の360億円、営業利益を7億円、経常利益を5億円、親会社株主に帰属する当期純利益を2億5,000万円と見込んでいる。1株当たり純利益は39円14銭を予想している。当期に発生した仲裁費用などの一時的な費用が次期には発生しないことに加え、業績不振となった一部連結子会社について次期に業績が回復することを見込んでいるとしている。
同社は2024年度から2026年度をターゲットにした中期経営計画2026に基づき、採算性の改善を図り安定した利益の確保に向けた活動を展開している。配当については当期、次期ともに無配を予定している。