メッツォ(Metso) :2026年1月15日
メッツォは、コンゴ民主共和国(DRC)にあるカモア・カッパー(Kamoa Copper)のカモア・カクラ銅製錬所(Kamoa Kakula)において、同社のダイレクト・ブリスター炉(Direct Blister Furnace)が順調に立ち上がったと発表した。2025年12月末には、初の銅アノード鋳造に成功している。年産能力50万トン(500ktpa)の同炉は、銅生産能力ベースで世界最大級の単一フラッシュ製錬炉となる。
カモア・カッパーS.A.のアネベル・オーストハウゼン社長(Annebel Oosthuizen)は、「初のアノード鋳造の成功は、当社にとって重要なマイルストーンであり、全チームの高い専門性と献身を示すものだ。計画初期から試運転に至るまで、メッツォとの協業は円滑に進んだ。最先端のダイレクト・ブリスター炉とアノード鋳造設備は、高い操業効率を実現し、持続可能な銅生産への当社の取り組みを支えるものと期待している」とコメントした。
メッツォのイルキ・マッコネン製錬担当副社長(Jyrki Makkonen)は、「新銅製錬所の立ち上げ成功に貢献したカモア・カッパーおよび関係チームに祝意を表したい。当社は、持続可能性、安全性、品質を重視しつつ高いプロセス性能を追求する同社の意欲的な拡張計画を、当社の先進ソリューションで支援できることを誇りに思う」と述べた。
メッツォの供給範囲には、高度な自動化を備えた主要設備が含まれる。ダイレクト・ブリスター炉は、単一のフラッシュ製錬プロセスでブリスター銅を生産するよう設計されており、従来必要だった転炉工程を不要とすることで、環境負荷の低い製錬プラントを実現する。また、高品質なアノードを安定的に生産するアノード鋳造設備(Anode Casting Shop)も供給した。さらに、炉向けのインテリジェント安全自動化システムや、高度なプロセス制御・監視を可能にするデジタルソリューションも含まれる。なお、ダイレクト・ブリスター炉の受注は2022年11月に発表されている。
メッツォは、銅製錬・精製分野における有力な技術・サービスサプライヤーとして、精鉱処理から精製銅に至るまで生産チェーン全体をカバーする包括的なソリューションを提供している。「メッツォ・プラス(Metso Plus)」に含まれる先進技術により、CO₂排出削減、エネルギー・水使用効率の向上、難処理原料からの高い金属回収率を実現する。
銅製錬向けには、市場をリードするアウトテック・フラッシュ製錬(Outotec Flash Smelting)やオースメルト(Ausmelt)プロセス、排ガス浄化や硫酸回収効率を高めるルレック(Lurec)技術などを展開する。加えて、電子廃棄物リサイクル向けのeスクラップ製錬技術(e-Scrap)や、シャットダウン支援、ライフサイクルサービスも幅広く提供している。メッツォのフラッシュ製錬およびアノード鋳造プロセスは、銅生産において最もクリーンでエネルギー効率の高い選択肢として評価されており、1950年代以降、世界で60基以上のフラッシュ炉と100基超のアノード鋳造プラントを納入してきた。
メッツォは、骨材、鉱物処理、金属精錬分野で持続可能な技術とエンド・ツー・エンドのソリューション、サービスを提供するグローバル企業。フィンランド・エスポー(Espoo)に本社を置き、2024年末時点で約50カ国に約1万7,000人の従業員を擁する。2024年の売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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