・アルジェリア新工場に導入、生産能力を倍増
バルメット(Valmet):2026年1月14日
プロセス産業向け技術大手のバルメットは1月14日、アルジェリアのティシュ製品メーカー、ワラク(WARAK、ファデルコ・グループ〈Faderco Group〉の子会社)から、最新鋭の「アドバンテージDCT 200TS(Advantage DCT 200TS)」ティシュ生産ラインを受注したと発表した。バルメットにとって、同社からのティシュライン受注は今回が3件目となる。
新ラインは、ファデルコ・グループがアルジェリア北西部モスタガネム(Mostaganem)に建設中の新工場に設置される予定で、グループ全体のティシュ生産能力を倍増させる。これにより、年間約6万5,000トンの高品質ティシュ製品を新たに供給でき、国内市場に加え、輸出市場への対応力も強化される。
導入されるアドバンテージDCT 200TSは、原料調成、抄紙、オートメーションを統合した最新のティシュ生産ソリューションを搭載。低エネルギー・低水消費で安定した高品質生産を可能にし、操業全体にわたる包括的なサポートを提供する。
ファデルコ・グループのCEO(最高経営責任者)であるアモール・ハベス(Amor Habes)氏は
「当社が事業を展開する地域では、エネルギーと水の効率性が極めて重要だ。バルメットの技術は、これまで導入してきた設備ですでにその性能を実証している。既存のティシュマシンは低水消費で稼働しており、柔軟性の高いアドバンテージ・ビスコニップ・プレス(Advantage ViscoNip press)は、紙品質を向上させながらエネルギー使用量を削減できることを示してきた。今回の新ラインにより、これらの利点をさらに拡大し、南欧、英国、アフリカといった高品質が求められる輸出市場への展開を強化していく」
とコメントしている。
これに対し、バルメットのセールスディレクターであるケント・ニカ(Kent Nika)氏は
「ファデルコ・グループとのパートナーシップを継続できることを誇りに思う。今回の新ラインは、より持続可能な生産を実現し、競争の激しい市場において顧客が優位性を維持することに貢献する」
と述べた。
本受注は、バルメットの2025年第4四半期の受注高に計上される。受注金額は非公表。新ティシュラインの稼働開始は2027年第1四半期を予定している。
新設備の設計抄幅は5.6メートル、設計抄速は毎分2,200メートル。年間6万5,000トンのティシュ紙を追加生産する能力を持つ。バルメットの供給範囲は、原料調成設備、アドバンテージDCT 200TSティシュマシン、フォーカス・リワインダー(Focus rewinder)2基および付帯設備一式で構成される。さらに、バルメットDNAオートメーションシステム(Valmet DNA Automation System)によるプロセス・機械制御を含む自動化パッケージのほか、エンジニアリング、据付監督、教育、試運転、コミッショニングまでを一括で提供する。
ファデルコ・グループは1986年設立のアルジェリア有数の産業グループで、衛生用品およびティシュ製品を主力とする。現在、約2,800人の従業員を擁し、6カ所の生産拠点で65以上の生産ラインを運営。13ブランドを展開し、ティシュ紙、パーソナルケア製品、コットン製品、吸収性衛生用品などを国内外市場向けに供給している。
バルメットは、プロセス産業向けのグローバル技術リーダー。225年以上の産業経験を背景に、先端技術、オートメーション、フロー制御を含むソリューションを提供している。2024年の売上高は約54億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)にあり、株式はナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。
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