不二越、25年11月期売上は1.7%減の2,359億円、営業利益は47.3%増の97億円

不二越が1月14日に発表した2025年11月期通期決算(2024年12月〜2025年11月)は、売上高が前期比1.7%減の2,359億円となった一方、営業利益は同47.3%増の97億円、経常利益は同97.6%増の83億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同56.7%増の52億円と大幅な増益を達成した。1株当たり当期純利益(EPS)は233.48円(前期は144.10円)だった。

不二越2025年11月期データ

■事業環境と業績動向

当期は、自動車分野で後半に緩やかな回復が見られたものの、中国での設備投資計画の見直し、建設機械分野における国内需要低迷の影響を受けた。国内売上高は1,159億円(前期比1.3%減)、海外売上高は1,199億円(同2.0%減)となった。

利益面では、ロボットや特殊鋼で操業度が悪化したものの、構造改革による固定費削減、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁、生産ラインの自動化・合理化、調達コスト削減に取り組んだ結果、大幅な増益を実現した。

特別損益では、資本効率向上のため政策保有株式の縮減を推進し、投資有価証券売却益31億円を計上した一方、余剰設備や人員の適正化に伴う構造改革費用31億円を計上した。

■セグメント別業績

機械工具事業は、北米の工具需要が増加したものの、中国におけるロボット需要減少の影響で、売上高は734億円(前期比5.3%減)となった。営業利益は主に工具の操業度改善と労務費など固定費削減により42億円(同10.3%増)と増益を確保した。

部品事業は、建設機械分野での国内生産調整により油圧機器需要が減少したが、自動車分野で一部メーカーの生産回復によりカーハイドロリクスの需要が増加した結果、売上高は1,472億円(同0.6%増)となった。営業利益は設備・人員の適正化など構造改革により固定費・販管費を削減し49億円(同200.3%増)と大幅増益となった。

その他の事業(主に特殊鋼)は、国内を中心に需要が減少し、売上高は152億円(同4.7%減)、営業利益は操業度悪化により4億円(同55.1%減)となった。

■2026年11月期予想

次期(2026年11月期)の連結業績予想は、売上高2,430億円(前期比3.0%増)、営業利益121億円(同23.8%増)、経常利益104億円(同24.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益64億円(同21.9%増)、1株当たり当期純利益293.87円を見込んでいる。

為替レートは1米ドル145円、1ユーロ160円、1人民元20円を前提としている。期末配当は1株当たり100円を予定している。

同社は、総合機械メーカーとしてロボットを事業成長の中核に据え、海外市場向けに営業拠点を拡充し、世界の工場再編や自動化・合理化により生産性を高め、業績の一層の向上に努める方針を示している。

不二越の2025年11月期決算短信

決算説明資料​​​​​​​​​​​​​​​​

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