リープヘル・オーストラリア、鉱山用油圧ショベル用バケットの年産50台を達成

・製缶部門で過去最高記録

リープヘル(Liebherr):2026年1月13日

リープヘル・グループの豪州拠点であるリープヘル・オーストラリア(Liebherr-Australia)は、南オーストラリア州アデレード(Adelaide)に所在する製缶工場において、2025年の鉱山用油圧ショベル向けバケットの生産数が50台に到達したと発表した。12月10日に50台目を完成させ、同拠点として過去最高の年間生産実績を更新した。

同実績は、2024年の43台から約16%増加したもので、製缶・溶接工程における生産能力と効率性の向上を示す成果となった。

■豪州鉱山向けに特化した内製体制

リープヘル・オーストラリアは、リープヘル・グループの中でも最大規模のナショナルオペレーションの一つで、鉱山用油圧ショベル向けバケットを全て内製している。豪州特有の厳しい鉱山環境に適合したアタッチメントを自社設計・製造することで、品質、安全性、納期管理を一貫して担っている点が強みだ。

スティーブ・スミス(Steve Smith)製缶マネージャー(鉱山機械担当)は、「2025年にアデレードのチームが成し遂げた成果は卓越したものだ」とした上で、「生産記録の更新に加え、製缶・溶接分野における社内グローバル監査で最高評価を獲得した。リープヘルのグローバル要件への適合と厳格な品質基準を満たした結果であり、強固なガバナンスと高い技術力を反映している」とコメントしている。

■延べ9万時間超の作業投入

50台のバケット製造には、製缶チームの60人超が関与し、延べ9万2,600時間の作業時間を投入した。顧客需要に応えるための生産規模の大きさと、現場に蓄積された専門性の高さを裏付ける数字となっている。

■協働ロボット導入で溶接工程を自動化

同社は生産性と将来対応力の強化を目的に、アデレード工場へ自動溶接技術を導入した。具体的には、協働ロボット(コボット、cobot)を活用し、高精度な溶接作業を支援している。これにより溶接品質の均一化を図るとともに、手作業への依存を低減した。

その結果、溶接速度は従来比で約6倍に向上し、2025年には2,000時間以上の工数削減を実現した。これは大型鉱山用油圧ショベル「R 9600(R 9600)」向けバケット1台を新規製作できる時間に相当するという。

スミス氏は「今回の投資は、高品質なアタッチメントを量産する体制を強化すると同時に、安全性の向上と長期的な製缶能力の構築につながる」と述べており、今後も自動化・高度化投資を通じて競争力の維持・強化を図る考えを示した。

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