メッツォ、撹拌ミルが2025年に過去最高販売、省エネ粉砕技術への需要拡大

・鉱業界でエネルギー効率重視の粉砕工程が加速

メッツォ(Metso):2026年1月13日

メッツォは、鉱業分野における省エネルギー型粉砕技術への需要拡大を背景に、2025年の撹拌ミル販売が過去最高を記録したと発表した。鉱物処理分野では、エネルギー効率向上やCO₂排出削減、運転コスト最適化による生産性向上を目的に、最適化された技術の組み合わせや多段粉砕プロセスへの関心が高まっている。

同社では、バーティミル(Vertimill®)やハイジーミル(HIGmill™)といった撹拌ミルに加え、高圧ロール粉砕機(HPGR)を組み合わせた粉砕ソリューションを展開。さらに、コンコルド・セル(Concorde Cell™)浮選技術と併用することで、処理能力や回収率の一層の向上が可能としている。

■設備容量67MW、CO₂排出を大幅削減

2025年には、20台超のバーティミル(Vertimill®)を販売し、合計設備容量は67MWに達した。これらの撹拌ミルは、従来型ボールミルと比べて最大35%の省エネルギー効果を発揮し、削減された電力は約3万6,550kWに相当する。

年間稼働時間を8,500時間とした場合、この省電力効果は年間約13万5,000トンのCO₂排出削減に匹敵する。これは、フィンランドの1人当たり平均CO₂排出量(6.7トン)を基準にすると、約2万200人分の年間排出量に相当する規模となる。

■二次・三次粉砕工程への適用が拡大

メッツォの撹拌ミル事業担当副社長、アラン・ボイルストン(Alan Boylston)氏は次のようにコメントしている。
「撹拌ミル技術への関心は、従来の主要市場にとどまらず、これまで検討されてこなかった新たな地域にも広がっている。既存の選鉱プラントにおいても、後付け設備として導入する動きが活発だ。現在では、銅、金、鉄鉱石など幅広い鉱石を対象に、二次・三次粉砕工程での採用が増えている」

同氏はさらに、「当社の粉砕ソリューションは、将来志向の省エネルギー技術を中核とし、顧客の多様なニーズに応えるとともに、付加価値の高いサービスで支援していく」と述べた。

■豊富な実績を持つ撹拌ミル製品群

メッツォは、バーティミル(Vertimill®)、ハイジーミル(HIGmill™)、撹拌媒体デトリター(Stirred Media Detritor:SMD)、垂直パワーミル(Vertical Power Mill:VPM)など、業界有数の撹拌ミル製品群を展開。重力誘導型および流動化技術をベースに、二次・三次粉砕から微粉砕、超微粉砕、再粉砕、石灰消化工程まで、幅広い用途に対応する。

これらの撹拌ミルは、環境性能を大幅に向上させる製品・サービス群として位置付けられる「メッツォ・プラス(Metso Plus)」の一部でもある。デジタルソリューションや、世界各地のサービス・修理拠点による包括的なサポート体制も強みとする。

撹拌ミル技術において50年以上の実績を持つ同社は、これまでに約1,000台を開発・納入し、世界各地の鉱山・プラントで稼働している。

<会社概要>

メッツォ(Metso Corporation)は、骨材、鉱物処理、金属精錬分野向けに、持続可能な技術、エンドツーエンドのソリューションおよびサービスを提供するグローバル企業。エネルギー効率や水使用効率の改善、生産性向上、環境リスク低減を通じて、顧客の価値創出を支援している。

本社はフィンランド・エスポー(Espoo)。2024年末時点の従業員数は約1万7,000人、売上高は約49億ユーロ。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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