・213億円規模、CO2削減と長寿命化を両立
タクマは1月14日、名古屋市から同市のごみ処理施設「猪子石工場」における基幹的設備改良工事を受注したと発表した。契約金額は213億円(税抜)、工期は2025年12月から2029年7月までの約3年7か月。既存施設を活用しながら主要設備を大規模に更新し、安定稼働の長期化と環境負荷低減を図る。
国内で稼働中のごみ処理施設は約1,000施設にのぼり、その7割以上が稼働開始から20年を超えている。こうした状況を背景に、建屋を活用しつつ、プラントの中核設備を更新することでライフサイクルコストを抑え、施設機能の回復と延命化を図る「基幹改良工事」が環境省から推奨されており、自治体での導入が進んでいる。
今回の工事では、通常の定期修繕では対応が難しいボイラや排ガス処理設備の部分更新を実施するほか、蒸気タービンを更新することで発電量の増加と場内使用電力の削減を図る。これにより、工事完了後15年以上の安定稼働を目指すとともに、CO2排出量を現状比で8%以上削減する見込みだ。
また、焼却炉やボイラに高耐久材を採用するなど、災害廃棄物の性状を考慮した対策も講じ、災害時の廃棄物処理体制の強化につなげる。エネルギー効率向上とレジリエンス強化を両立する改修案件として注目される。
タクマは、国内外で約380施設の建設実績と多数の運営実績を有しており、今後も既存施設の更新・延命化工事や地域に寄り添った施設運営を通じ、持続可能なごみ処理インフラの構築に貢献していく考えだ。
<プロジェクト概要>
発注者:名古屋市
受注者:タクマ
工事名:名古屋市猪子石工場焼却設備大規模改修工事
建設場所:愛知県名古屋市千種区香流橋1丁目101番
施設概要:処理能力600t/日(300t/日×2炉)、処理方式ストーカ式、既存施設竣工2002年3月
主な工事内容:ボイラ・排ガス処理設備の部分更新、蒸気タービン更新 ほか
契約金額:213億円(税抜)
契約工期:2025年12月~2029年7月(3年7か月)
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