コネクレーンズ、米テラパワーの次世代原子炉「ナトリウム」向けに大型クレーン4基を受注

・原子炉・燃料取扱・タービン設備向け、24年契約含め計5基を供給

コネクレーンズ(Konecranes):2026年1月12日

コネクレーンズは1月12日、米国ワイオミング州ケメラーで建設が進むテラパワー(TerraPower)の次世代原子炉「ナトリウム(Natrium)」プラント向けに、先進型クレーン4基を受注したと発表した。エンジニアリング・調達・建設(EPC)パートナーであるベクテル(Bechtel)に供給し、原子炉エリアやエネルギー設備、現地製造施設などプラント中枢で使用される。

今回の受注は、2024年に締結した契約に続くもので、同プラント向けの供給台数は計5基となる。ナトリウムは、原子炉とエネルギー貯蔵システムを統合した先進炉で、建設・運用段階における高度な重量物ハンドリングが求められている。

新たに導入される4基の内訳は以下の通り。

原子炉製作棟クレーンは最大125トン(補助15トン)の高能力メンテナンス用で、現地での大型部材の組立・製作に対応する。燃料取扱ブリッジクレーンは、ASME NOG-1タイプ1(単一故障防止)に準拠した原子力対応機で、主巻150トン(補助30トン)とし、燃料やキャスクの搬送を担う。原子炉建屋クレーンも同規格に準拠し、原子炉の組立・保守に必要な上部吊り作業を支援する。タービン設備向けブリッジクレーンは主巻100トン(補助20トン)で、原子力仕様ではないものの、タービン作業に求められる厳格な品質基準を満たす。

原子力対応クレーンには、耐震拘束や耐放射線コーティングなどの安全・信頼性機能を装備。主巻には二重フックや冗長化した巻上機構、落下防止の構造対策を施し、厳格な原子力安全・品質基準に適合させた。

コネクレーンズの原子力機器・サービス部門で地域営業マネージャーを務めるアンドリュー・グルームズ(Andrew Grooms)氏は、「ベクテルの厳格で精緻な要求に応える当社の技術力と姿勢が評価された。1942年以降、原子力産業を支えてきた実績を基に、従来炉から小型モジュール炉(SMR)など新技術分野でもリーダーシップを強化していく」とコメントした。

一方、ベクテルのプロジェクトディレクター、スチット・チョプラ(Suchit Chopra)氏は、「コネクレーンズをはじめとするサプライヤーの支援のもと、ナトリウム計画を前進させている。ワイオミング州の人々に原子力電力を届けるための重要な一歩だ」と述べた。

コネクレーンズは、デジタル化や技術投資を通じてマテリアルフローの効率化と脱炭素、循環型経済、安全性の向上を推進する世界的なマテリアルハンドリング機器メーカー。世界50カ国以上で約1万6500人を擁し、2024年のグループ売上高は42億ユーロ。株式はナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki、銘柄:KCR)に上場している。

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