・Fendt、Massey Ferguson、PTxの革新技術が評価
AGCO:2026年1月7日
AGCOは1月7日、米国農業・生物工学会(アメリカン・ソサエティ・オブ・アグリカルチュラル・アンド・バイオロジカル・エンジニアーズ、ASABE)が主催する2026年AE50アワードにおいて、同社グループの7製品が受賞したと発表した。
受賞製品は、フェント(Fendt)、マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)、およびPTx(PTx)の各ブランドにまたがり、農業機械および精密農業分野における技術革新力とエンジニアリングの卓越性が評価された。
AE50アワードは、農業・農機業界で最も革新的な新製品・サービスを表彰する賞で、技術的完成度と市場へのインパクトを重視する。AGCOは今回も複数ブランドでの同時受賞を果たし、農家主導のソリューションを提供するトップメーカーとしての地位を改めて示した。
AGCOのエリック・ハンソティア会長兼社長CEO(Eric Hansotia)は、「AGCOは農家の成功を支える革新を推進し続けている。今回のAE50受賞は、各ブランドが農家のニーズを最優先に据えていることの証だ」とコメントした。
■受賞製品の概要
・フェント 800 ジェン5 トラクター(Fendt 800 Gen5 tractor)
出力、燃費効率、オペレーター快適性を高次元で統合した中大型トラクター。新開発の8.0リッターエンジンを搭載し、最大283~343馬力を発揮する。無段変速機バリオドライブ(VarioDrive)との組み合わせにより、最適な走行性能と燃料節減を実現した。バリオグリップ(VarioGrip)によるタイヤ空気圧制御や大流量油圧システム、土壌への負荷を抑えるフレーム構造を採用。操作席にはフェントワン(FendtONE)を搭載し、視認性に優れたウルトラビジョン(UltraVision)照明など、快適性を追求した。
・フェント 1000 ジェン4 トラクター(Fendt 1000 Gen4 tractor)
最大550馬力を発揮するフラッグシップモデル。12.4リッターエンジンとバリオドライブCVTを組み合わせ、高い牽引力とスムーズな動力伝達を実現した。キャブは再設計され、マッサージ機能付きシートや360度対応のLED照明を装備。PTx アウトラン(PTx OutRun)による段階的な自動化・自律運転にも対応し、作業機制御から完全自律耕起まで視野に入れる。
・ヘストン・バイ・マッセイ・ファーガソン SB.1436DB
(Hesston by Massey Ferguson SB.1436DB)
OEM初となるダブル小型角ベーラー。1パスで2列のベールを成形し、作業効率を大幅に向上させた。標準装備のシンプルイーベール(SimplEbale)システムにより、ベール密度と均一性を自動制御し、作業者や作物条件に左右されない安定生産を可能にする。
・PTx トリンブル アウトラン|耕起
(PTx Trimble OutRun | Tillage)
既存トラクターに後付け可能な自律耕起キット。スマートフォンアプリを通じて無人耕起作業の計画・監視ができ、人手不足下でも適切な作業タイミングを確保する。穀物運搬用途に加え、耕起分野へ自律技術を拡張した。
・プレシジョン・プランティング ミラセンス
(Precision Planting MiraSense)
多様な種子サイズに対応する光学式シードセンサー。粉じん除去アルゴリズムを搭載し、高精度な播種データを提供することで、作業効率と信頼性を高める。
・シンフォニービジョン|レート/スポット
(SymphonyVision | Rate / Spot)
カメラ技術を活用した可変施薬システム。雑草量に応じた薬剤噴霧制御や、雑草がない場合の自動噴霧停止により、薬剤使用量の削減に貢献する。
・ラディクル・アグロノミクス マイクログロー
(Radicle Agronomics MicroGlow)
土壌中の栄養素を高速かつ高精度で分析する自動化システム。プラズマ技術を用い、当日中の土壌診断を可能にする。
AGCOは、これらの受賞製品を通じて、農業機械と精密農業技術の融合をさらに進め、持続可能な農業の実現を支援していく考えだ。
■AGCOの概要
AGCOは、農業機械および精密農業技術の設計・製造・販売を手掛ける世界的メーカー。フェント(Fendt)、マッセイ・ファーガソン(Massey Ferguson)、PTx(PTx)、ヴァルトラ(Valtra)などのブランドを展開する。1990年設立、本社は米ジョージア州ダルース。2024年の売上高は約117億ドル。
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