CNH、AE50アワードに3技術選出

・ASABEが農業機械向け先進Ag Techを評価

CNHインダストリアル(CNH Industrial N.V.) :2026年1月7日

バジルドン、農業・生物工学分野の専門団体であるアメリカ農業・生物工学会(ASABE:American Society of Agricultural and Biological Engineers)は、2026年の「AE50アワード」において、CNHインダストリアルの農業技術(Ag Tech)3件を選定した。AE50アワードは、食品・農業分野向けに設計された年間で最も革新的な製品・システム50件を表彰するもの。

CNHのゲリット・マルクス(Gerrit Marx CEO)最高経営責任者は、「農業分野で最先端の技術と顧客主導型ソリューションを紹介する権威あるリストに、再び当社の技術が選ばれたことをうれしく思う。AI、ロボティクス、自動化、自律化を通じて、ハード(鉄)とデジタル技術の統合を進め、作物生産の全工程で農家を支援していることが評価された」とコメントした。

■作物生産の全工程をカバーする受賞技術

今回選定された3技術はいずれも、CNHのケースIH(Case IH)ブランドで商用提供されている。さらに、リアルタイムデータ取得、フリート管理、遠隔サポートを可能にするケースIHフィールドオプス(Case IH FieldOps)デジタル農場管理プラットフォームに完全統合されている。

■ シードベッド・センス・スピード・コントロール
(Seedbed Sense Speed Control)

ケースIH タイガーメイト255(Case IH Tiger-Mate™ 255)フィールドカルチベーター向けの新機能。作業中のシードベッド状態をリアルタイムで監視し、均一な整地面を維持するためにトラクターの走行速度を自動調整する。センサーにより最大時速約16km(10マイル)まで速度設定が可能で、耕起作業のばらつきを抑え、播種精度と作物の生育性向上、収量改善に貢献する。

■ ドラフトチューブ・フリー・ツールバー・システム
(Draft Tube Free Toolbar System)

ドラフトチューブや伸縮式ヒッチを廃した、大型前方折り畳み式のけん引型プランター。ケースIH アーリーライザー2160(Case IH Early Riser® 2160)に採用され、軽量化と操作性向上、輸送時の全長短縮を実現した。最大時速約16km(10マイル)での高速播種を可能にし、土壌踏圧の低減と作業効率・収益性の向上に寄与する。

■ ケースIH センスアプライ
(Case IH SenseApply™)

センス・アンド・アクト(Sense and Act)ポートフォリオの一環として開発された、同社初の工場装着型自動作物センシング技術。後付けキットとしても提供される。リアルタイムカメラとAIを活用し、裸地の中の雑草を検知する「グリーン・オン・ブラウン」スポット散布を実現。水や除草剤などの投入量を最適化しつつ、最大時速約40km(25マイル)での高精度散布を可能にする。

■農業技術展示会で披露

これらの技術は、2025年に開催された世界最大級の農業機械展示会アグリテクニカ(Agritechnica)で行われたCNHの最新テックデーでも紹介された。CNHは、土壌保全と作物生産全体を見据えたAg Tech革新を、主力ブランドを通じて今後も加速させる方針。

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