・年産100万台規模、完成車輸出拠点としても活用へ
スズキ(浜松市中央区)は1月12日、インド子会社のマルチ・スズキ・インディア(マルチ・スズキ)が、インド西部グジャラート州サナンドに建設予定の新四輪車生産工場について、同州政府から用地を購入することを決定したと発表した。
同社は2024年1月、グジャラート州で2拠点目となる新工場建設に関し、同州政府と基本合意しており、今回の用地取得決定により計画が具体化する。新工場は約700万平方メートルの敷地に建設し、将来的に年産100万台規模の生産能力を確保する計画だ。土地購入額は496億ルピー(約868億円、17.5円換算)としている。
グジャラート州は、自動車関連のサプライチェーンやインフラが集積しているほか、港湾へのアクセスにも優れ、インド国内市場向けのみならず完成車輸出拠点としても戦略的価値が高い地域とされる。新工場予定地のサナンドは、高速道路や鉄道網への接続性が高く、物流効率の面でも優位性がある。
スズキは、インド四輪車市場の中長期的な成長と、インドからの完成車輸出拡大を見据え、生産能力の増強を段階的に進める方針だ。今回の新工場計画を通じ、インド政府が推進する「Make in India」政策への貢献も強化する。
マルチ・スズキは現在、ハリヤナ州とグジャラート州に複数の生産拠点を展開しており、カルコダ工場の稼働開始(2025年)を含めた既存拠点と合わせ、総生産能力は年260万台規模に達している。サナンド新工場の稼働により、インド事業の生産基盤は一段と強化される見通しだ。
<プロジェクト概要>
所在地:インド・グジャラート州サナンド
敷地面積:約700万平方メートル(約1,750エーカー)
生産能力:100万台/年
土地購入額:496億ルピー(約868億円、1.75円換算)
事業主体:マルチ・スズキ・インディア(スズキ子会社)
位置付け:インド国内向けおよび完成車輸出拠点