・独自の「アシスト絞り」で工程数を大幅削減
アイダエンジニアリングが開発した「蓄電池用角形電池ケース成形専用機DPH」が、第68回日刊工業新聞社「2025年十大新製品賞(本賞)」を受賞した。1月9日に発表された。
同製品は、カーボンニュートラル実現に不可欠な蓄電池の製造効率向上を目指して開発された成形システム。最大の特徴は、同社が独自に開発した「アシスト絞り工法」の採用にある。
従来の縦型プレス成形では3〜7工程を要していた絞り加工を、わずか1工程に集約することに成功。絞りパンチの移動方向に対して直交する方向からアシストパンチでブランク端面を押し込み、ワークに圧縮応力を与えることで成形限界を向上させる独自技術により、ブランク打ち抜きから製品排出までを1ストロークで成形可能とした。
この横型成形機構の開発により、従来工法と比較して全加工工程数を45%にまで削減。さらに金型部品点数75%減、機械重量92%減、加工油使用量50%減、電力消費量70%減、床面積62%減という大幅な改善を実現している。
また、併設の「よろめきトリム加工機」により、製品高さのカット作業も1工程で実施。サーボモータの動きを活用したこの加工法は、従来方式より段差の発生を抑制できるという。
審査員からは「独自技術の新規性」「環境性能の高さ」「今後の市場展開力」などが高く評価された。現在、蓄電池需要は車載用が大きな比重を占めているが、今後は民生需要の拡大が見込まれており、市場の成長が期待される。
十大新製品賞は、優秀新製品の開発奨励と産業界の技術水準向上を目的に1958年に創設された制度で、この種の賞として最も権威あるものとされている。
同社は「引き続き地球環境に貢献する技術開発とカスタマーサービスの向上に努める」としている。
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