・BETA2酸洗・冷間圧延ラインを近代化、26年半ば稼働へ
プライメタルズ・テクノロジーズ(Primetals Technologies)は1月8日、オーストリア・リンツにあるフェストアルピーネ(フェストアルピーネ・シュタール/voestalpine stahl)のBETA2酸洗ラインおよびタンデム冷間圧延機(PLTCM)向けに、レベル1・レベル2プロセス制御システムの包括的なソフトウェア更新工事を受注したと発表した。稼働開始は2026年半ばを予定している。
本プロジェクトは、ITセキュリティの強化と自動化システムの可用性向上を目的としたもので、PLTCMを最新の自動化基準に適合させる。対象となるBETA2ラインでは、自動車、家電、建設向けの高張力鋼・超高張力鋼、電磁鋼板を生産している。
更新内容には、シーメンス(Siemens)のプロセス制御システム「PCS7」の最新バージョンへのアップグレードに加え、他社製パッケージを含む複数システムのPCS7プロジェクトへの統合が含まれる。また、プロセス自動化システムを新たなWindowsおよびオラクル(Oracle)環境へ移行し、長期的な互換性と運用安定性を確保する。
さらに、すべての自動化エンジニアリングシステムをフェストアルピーネの仮想化環境に統合することで、複数ラインにわたる運転・保守の効率化を図る。これにより、システム可用性の最大化と保守負荷の低減を実現する。
■長年の協業実績を背景に受注
プライメタルズ・テクノロジーズは、フェストアルピーネとの長年にわたる協業実績が評価され、今回のプロジェクトに選定された。これまでにも、BETA3冷間圧延機の大規模更新や、2013年に実施したBETA2酸洗槽の新設および電気・自動化設備の全面更新を手掛けている。
両社はこのほか、リンツにおけるHYFORおよびSmelterの水素ベース産業規模実証プラント、180トン級「EAFアルティメット(EAF Ultimate)」電気アーク炉の導入など、複数の製鉄関連プロジェクトでも協力関係を築いている。フェストアルピーネは、高品質鋼製品の製造・加工・開発に特化した企業グループであり、欧州における同社の最重要パートナーの一社と位置付けられている。
<プロジェクト概要>
プロジェクト名:BETA2酸洗ライン・PLTCM自動化システム更新
発注者:フェストアルピーネ(フェストアルピーネ・シュタール/voestalpine stahl)
受注者:プライメタルズ・テクノロジーズ(Primetals Technologies)
建設地:オーストリア・リンツ
主な内容:レベル1・2プロセス制御システム更新、PCS7最新化、仮想化環境統合、ITセキュリティ強化
稼働開始予定:2026年半ば
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