・業界初、開発期間を大幅短縮
NTNは1月8日、AIを活用して設計業務を自動化・高度化する新システムを開発し、量産設計への本格適用を開始したと発表した。業界で初めて、ハブベアリング設計の一連の計算・検証プロセスをAIで統合的に最適化できる仕組みを構築したのが特徴で、開発リードタイム短縮と設計品質のばらつき低減を狙う。
NTNはこれまでもモデルベース開発やCAEを活用し、複数の解析ツールを組み合わせたハブベアリング設計の効率化に取り組んできた。新システムでは、設計諸元と性能要求を入力すると、AIが遺伝的アルゴリズムなどを用いて最適な軸受諸元を自動探索し、強度・剛性・寿命などの条件を満たす案を短時間で提示する。従来は担当者がトライ&エラーで諸元変更と特性計算を繰り返していたが、この部分を自動化することで、熟練度に依存しない最適設計を実現するという。
設計で得られた各種計算結果や検証データはデータベース化され、次機種の設計に再利用することで、全社的なナレッジとして蓄積・展開する仕組みも整えた。開発現場では、個人に属していたノウハウをAIが横串で活用できるようになることで、若手設計者でも短期間で高性能設計を行える環境づくりが進むとみている。
自動車業界では、EV化や車両軽量化に伴い、ハブベアリングにも低フリクション化や高負荷容量化など高度な要求が強まっている。NTNは中期経営計画において調達・設計改革や設計DXを重点テーマに掲げており、今回のAI設計システムを軸受以外の製品群にも展開することで、開発競争力の一段の強化につなげる方針。
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