川重冷熱工業、水素焚吸収冷温水機を販売開始、業界最高水準のCOP1.43を実現

川崎重工グループの川重冷熱工業(滋賀県草津市)は1月8日、水素燃料対応の吸収冷温水機「Efficio(エフィシオ)」シリーズ新モデルの販売を開始した。水素燃料対応の吸収冷温水機としては業界最高水準となる定格COP(成績係数)1.43を達成している。

同製品は、副生水素を燃料とするボイラで長年培ってきた水素燃焼技術を、空調用熱源の吸収冷温水機に応用したもの。部分負荷運転で高い省エネ性能を誇る「Efficio」NHシリーズに水素バーナを搭載し、脱炭素と省エネの両立を実現した。期間成績係数(IPLV)は1.64に達する。

水素燃焼の課題であるNOx排出量の増加については、燃焼室に合わせて水素バーナを最適調整することで都市ガス同等の低NOxを実現。検証機ではNOx排出レベル40ppm(O2=0%)を確認した。パイロットバーナにも水素を使用し、燃焼時のCO2排出量ゼロを達成している。

安全面では、燃焼開始前後に水素配管内を窒素で置換するパージシステム、水素漏洩検知器、逆火対策のフレームアレスタを標準装備。省エネ制御機能により、付帯設備を含めたシステム全体の最適運転も可能とした。

初号機のNHH-250型は冷房能力250USRT(879kW)、燃料消費量(水素)204.1立方メートル毎時で、屋外設置仕様となっている。
同社は今後、吸収冷温水機とボイラの水素対応製品について、技術革新とラインアップ拡充を進め、産業・空調分野での環境負荷低減と低炭素・脱炭素社会の実現に貢献していく方針。​​​​​​​​​​​​​​​​

■ 主な仕様(NHH-250)

  • 冷房能力:250USRT(879kW)
  • COP(JIS基準):1.43
  • IPLV:1.64
  • 冷水温度:15℃→7℃
  • 冷却水温度:32℃→37.1℃
  • 水素消費量:204.1m³N/h
  • 設置場所:屋外

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