リープヘル、独エヒンゲン工場で自動化物流を拡張

・ユングハインリッヒと連携、クレーン部品供給力を強化

ユングハインリッヒ(Jungheinrich):2026年1月8日

移動式・クローラクレーン大手のリープヘル(Liebherr)は、ドイツ・エヒンゲン工場を運営するリープヘル・ヴェルク・エヒンゲン(Liebherr-Werk Ehingen GmbH)において、自動化物流システムの近代化・拡張を進める。イントラロジスティクス大手のユングハインリッヒに委託し、グローバルなスペアパーツ供給能力の強化と、今後のクレーン生産拡大に向けた余力確保を図る。

今回のプロジェクトでは、既存のピッキング作業ステーション2基を改修するとともに、グッズ・トゥ・パーソン方式のサービスセンター(GSC:Goods-to-Person Service Centre)4基を新たに追加。合計6基の高度自動化ステーションにより、コンテナやパレットを短時間で自動供給し、作業者の負担を軽減した人間工学的な作業環境と高いプロセス信頼性を実現する。クレーン生産における効率的な部材供給が狙いだ。

■スペアパーツの供給能力を増強

設備拡張により、既存のパレット・コンテナ搬送システムとシームレスに統合。1ライン当たり最大毎時120パレットの処理能力を備え、将来を見据えた安定的なマテリアルフローの基盤を構築する。市場拡大と性能要求の高まりに対応し、世界規模でのスペアパーツ供給体制を強化する。

リープヘル・ヴェルク・エヒンゲンのスペアパーツ物流・出荷責任者であるマリオ・アレッシュ氏(Mario Allesch)は、「自動化物流システムの拡張は、スペアパーツの長期的な供給力を確保するうえで重要な一歩。柔軟性、高いプロセス信頼性、人間工学的に最適化された作業フローが不可欠であり、ユングハインリッヒは高度な技術力と長年の経験でこれらの要件を満たしている」とコメントした。

■搬送からWMSまで一括提供

ユングハインリッヒは本案件でゼネラルコントラクターを務め、搬送システムの機械的拡張・統合から、既存のユングハインリッヒWMS(Warehouse Management System)へのソフトウエア統合までを一括して担当。さらに、仮想・デジタルのテスト環境を顧客向けに最適化し、稼働前に実運用に近い検証を行うことで、円滑な立ち上げを支援する。

ユングハインリッヒのテクニカルプロジェクトマネジャーであるスヴェン・クリスト氏(Sven Christ)は、「既存設備への新ステーション統合は計画・実装の両面で課題が多いが、今回の拡張によりリープヘルは追加能力と将来にわたる高い安定性を獲得できる。既存システムとのシームレスな統合が、安定した連続運転を可能にする」と述べた。

今回の採用は、両社の長年にわたる協力関係を背景とするもの。迅速かつ精度の高いソリューション設計や、さらなる最適化余地の積極的な提案、包括的な技術力が評価された。拡張後の新設備は2026年第2四半期の稼働開始を予定している。

ニュースリリース