タダノ、電動高所作業車の実証完了、AT-121TTEをフル電動化、EVOLTブランドで展開

タダノは1月8日、高所作業車「AT-121TTE」のフル電動化試験を完了したと発表した。2050年カーボンネットゼロの実現に向けた取り組みの一環で、日本市場向けに電動クレーンなどと同様、「EVOLT」ブランドとして展開する。

同社は中期経営計画(2024~2026年度)で環境対応製品群を「Tadano Green Solutions」と位置付け、電動化を軸とした製品開発を強化している。今回の電動高所作業車は、既に市場投入している25トン吊りフル電動ラフテレーンクレーン「eGR-250N」や、北米向け100USトン吊りモデル「eGR-1000XLL-1」に続く取り組みとなる。

AT-121TTEは、通信インフラ工事などで実績のある同機種をEVトラックに架装した構成で、走行時および作業時のCO₂排出量をゼロとした。騒音値は65dBと、エンジン車架装(71dB)に比べ低減しており、市街地や住宅地での作業環境改善にも寄与する。

主な仕様は、最大地上高12.1メートル、最大作業半径9.9メートル、バケット積載荷重200キログラム(2人)。走行のみで約60キロメートル、高所作業のみで約8時間の稼働が可能で、走行と作業を併用した場合は走行距離53キロメートルと高所作業1時間を確保する。充電方式はCHAdeMO準拠の急速充電と普通充電(AC)に対応し、急速充電では約40~50分での充電が可能としている。

タダノは1955年に日本初の油圧式トラッククレーンを発売して以来、建設用クレーンや高所作業車を主力に事業を展開してきた。2023年には世界初のフル電動ラフテレーンクレーンを市場投入しており、今後も電動化・低環境負荷製品を通じて、建設現場の脱炭素化と作業環境の改善を進める考えだ。

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