・空港向けレベル4無人搬送車、羽田で国内初の実運用も開始
豊田自動織機は1月6日、同社が開発した自動運転トーイングトラクターが、日刊工業新聞社主催の第68回(2025年)「十大新製品賞」において「本賞」を受賞したと発表した。同社の同賞受賞は、第57回(2014年)以来となる。
受賞した自動運転トーイングトラクターは、空港内で手荷物や貨物を収容したコンテナなどをけん引し、無人で搬送を行う車両。自動運転レベル4(特定条件下における完全自動運転)に対応しており、空港制限区域内を含む全域での実運用を可能とする点が評価された。
車両には、ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)や路面パターンマッチング(RSPM:Road Surface Pattern Matching)、高精度衛星測位技術であるGNSS(Global Navigation Satellite System)など、複数のセンシング技術を搭載。これらを組み合わせることで、自己位置推定や障害物検知の高精度化・冗長化を図り、天候や時間帯など多様な環境条件下でも安全かつ正確な走行を実現している。
また、同時に開発したフリート管理システム「フリート・マネジメント・システム(Fleet Management System:FMS)」により、複数台の車両を統合的に制御・管理することが可能で、空港内物流の効率化にも寄与する。
2025年12月からは、羽田空港に同車両3台を導入し、国内初となる空港制限区域内での自動運転レベル4による無人貨物搬送の実運用を開始した。今後は導入拡大を進め、グランドハンドリング業務における人手不足への対応や、空港運営の持続的な発展への貢献を目指すとしている。
「十大新製品賞」は、1958年に創設された表彰制度で、優れた新製品の開発を奨励し、日本の産業技術水準の向上に資することを目的としている。今回の受賞は、空港物流分野における自動運転技術の実用化と社会実装が一段階進んだことを示すものとなった。
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