米キャタピラー、生成AI活用の「Cat AI Assistant」を発表

・データとAIで現場の意思決定を高度化、建設・鉱山機械の運用体験を刷新

キャタピラー(Caterpillar Inc.) :2026年1月6日

キャタピラーは1月6日、建設・鉱山機械向けの新たなAIソリューション「Cat AI Assistant」を発表した。顧客が保有する機械やキャタピラーのデジタルアプリケーション群と対話型で連携し、購入から保守、運用、管理までを包括的に支援する。産業分野におけるAI活用を一段引き上げる取り組みとして、データ、AI、重機を融合し、生産性・効率・安全性の向上を狙う。

Cat AI Assistantは、100年以上にわたるキャタピラーの技術蓄積を背景に、同社の多様なデジタルアプリケーションと高品質な膨大なデータを統合。キャタピラーの全ナレッジベースにアクセスし、顧客ごとに最適化されたデータや洞察を提供することで、迅速かつ的確な意思決定を支援する。

キャタピラーの最高デジタル責任者(CDO)であるオギ・レジッチ氏(Ogi Redzic)は、「16ペタバイト超のデータを管理するヘリオス・データ・プラットフォーム(Helios Data Platform)をはじめとする強固なデジタル基盤により、顧客の成功を支援する新たなAI機能を迅速に展開できる。Cat AI Assistantは、本社から遠隔地の現場に至るまで、顧客支援の在り方を大きく進化させる」と述べている。

■ フリート管理者・オーナー向け
事業者にとってCat AI Assistantは、保有機械を常時見守る“もう一つの目”となる。運用状況に応じて洞察や提案を継続的に高度化し、突発的なトラブルを計画保全へと転換。事業拡大に伴う運用負荷の増大にも対応する。

■ 整備士向け
整備士にとっては、音声指示一つで数千点に及ぶ整備マニュアルから該当箇所を即座に呼び出すことができる頼れるパートナーとなる。修理手順を段階的に示し、頻発する不具合や必要部品も提示することで、作業時間とコストの削減に貢献する。

■ オペレーター向け
オペレーター向けには、始業からシフト引き継ぎまで作業工程を一貫して支援。キャブ内の“コーチ”として、画面切り替えや現場離脱を伴わずに安全かつ効率的な操作を促す。エッジ環境での処理を可能にするエヌビディア・ジェットソン・ソー(NVIDIA Jetson Thor)を活用し、音声認識や高度なAIモデルを実装、機械操作の補助も行う。

建設・鉱山業界では人材不足や技能ギャップが課題となる中、Cat AI Assistantは経験の浅いオペレーターの生産性向上や、ディーラーによる顧客への高度な提案支援にも寄与する。キャタピラーは「顧客を常に一歩先へ導くこと」を目標に掲げる。

同社は、オフボード型のCat AI Assistantを2026年第1四半期に本格稼働させる予定で、キャブ内アプリケーションについても最終検証段階に入っている。これらの機能は、米ラスベガスで開催される「CES 2026」においてデモンストレーションを行う。

【会社概要】
キャタピラー(Caterpillar Inc.)は、建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼル・天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車の世界最大手メーカー。2024年の売上高は648億ドル。建設、資源、パワー・エネルギーの3事業を中核に、金融サービスも展開している。

ニュースリリース