DIC、AIロボティクスのアールティに戦略出資、素材技術とロボット開発力を融合

DICは1月6日、AIロボティクス分野で先進的な技術を持つアールティ(東京都千代田区)への戦略的出資を実施したと発表した。今回の出資を通じて、DICが培ってきた素材技術、加工・プロセス技術と、アールティの現場志向のAIロボティクス技術を融合し、新たなロボット技術と価値創出を加速する。

少子高齢化に伴う労働力不足や、老朽化が進む社会インフラへの対応、製造・物流現場における安全性向上などが産業界の共通課題となる中、両社は自動化・省人化・高度化を実現するロボットソリューションの創出を視野に入れる。

アールティは、実世界で学習・進化するエンボディードAIをはじめ、ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボット、ロボット開発用のオープンソースソフトウェアであるROS(Robot Operating System)などの先端技術を強みとする。日本発の次世代AIロボット産業の創出と産業基盤の構築を目標に、研究開発から社会実装までを一貫して手がけてきた。

一方、DICは長期経営計画「DIC Vision 2030」において重点領域に位置付ける「スマートリビング」のもと、化学の力で暮らしを進化させるソリューションの提供を進めている。その中核に据えるのが、社会や消費者に直接価値を届ける「Direct to Society」のコンセプトだ。

同社はこれまで、全方向ドローン「HAGAMOSphere(アガモスフィア)」やロボットフィンガー「MoR」など、素材メーカーの枠を超えた製品開発に取り組んできた。今回の出資により、アールティの現場に根ざしたロボット開発力を取り込むことで、ロボット・産業分野における新たな用途創出と事業展開を加速させる考えだ。

今後は、ロボット関連製品やサービスの共同開発、既存技術の高度化などを検討し、産業現場の課題解決に資する革新的なソリューションの提供を通じて、社会的価値の創出を目指すとしている。

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