福島県大熊町、大熊ミライプラントの植物工場立地で基本協定

・復興拠点に早生樹種苗生産施設を整備、林業再生と雇用創出を目指す

福島県大熊町は12月18日、大熊ミライプラント(福島県双葉郡川内村)と企業立地に関する基本協定を締結したと発表した。特定復興再生拠点区域内に整備が進む「大熊中央産業拠点」に、同社の植物工場を誘致する。早生樹種苗の生産を通じ、林業の再生や持続可能な地域産業の構築につなげる。

大熊町は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故により全町避難を余儀なくされたが、2019年4月に中屋敷・大川原地区、2022年6月にはJR大野駅周辺の市街地を含む特定復興再生拠点区域の避難指示が解除された。町では、下野上地区復興拠点を中心に中央産業拠点などの整備を進め、雇用創出や働く場の確保によるにぎわいの回復を目指している。

大熊ミライプラントは、川内村に本社を置く渡辺重建グループの一員で、農業分野を通じた地域振興に取り組んできた。今回の立地決定により、大熊町内に植物工場を構え、町内での事業活動を本格化させるとともに、町との連携を強化する。

本協定では、大熊中央産業拠点への拠点設置について合意するとともに、立地計画を円滑に推進するための基本事項を定めた。両者が密接に連携し、地域課題に迅速かつ的確に対応していく方針だ。

町は、同プロジェクトを通じて林業資源の循環利用や新たな産業の定着を促し、復興から発展段階への移行を後押しする考え。大熊ミライプラントも、早生樹種苗の安定供給拠点としての機能を担い、持続可能な地域づくりへの貢献を目指す。

<プロジェクト概要>
・立地場所:福島県双葉郡大熊町大字下野上字原(特定復興再生拠点区域内・大熊中央産業拠点)
・敷地面積:11,699.44平方メートル
・事業内容:早生樹種苗の生産(植物工場)
・雇用計画:10人(予定)
・施設着工:2025年度中(予定)
・操業開始:2026年度中(予定)

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