斗山ボブキャット、CES 2026でAI・電動化による「スマート建設現場」を披露

・音声操作AIや次世代電動技術でコンパクト建機の新基準を提案

斗山ボブキャット(Doosan Bobcat):2026年1月6日

斗山ボブキャットは、1月5日に米国ラスベガスで開催された「CES 2026」メディアデーにおいて、AI(人工知能)と電動化技術を融合した次世代コンパクト建設機械向けソリューションを公開した。現場の生産性向上やダウンタイム低減を狙い、AI音声操作やサービス支援プラットフォームなど、業界初の技術を含む複数の革新技術を披露した。

当日は、斗山ボブキャット副会長兼CEOのスコット・パーク(Scott Park)氏と、グローバル・イノベーション担当副社長のジョエル・ホニーマン(Joel Honeyman)氏が登壇。過酷な作業環境にも適応し、操作性を大幅に高めるAI活用技術について説明した。

■業界初のAI音声操作「ボブキャット・ジョブサイト・コンパニオン」

同社が発表した「ボブキャット・ジョブサイト・コンパニオン(Bobcat Jobsite Companion)」は、コンパクト建機業界で初となるAI音声操作システム。オペレーターは音声指示により、アタッチメント設定、エンジン回転数、照明、ラジオ操作など50以上の機能を制御できる。

斗山ボブキャット独自開発のAI大規模言語モデル(LLM)を搭載し、クラウド接続に依存せず機械内で処理を完結。リアルタイムでの高い応答性を実現している。

ホニーマン氏は「初心者の参入障壁を下げると同時に、熟練オペレーターがより速く、正確に作業できる。単なる高機能化ではなく、キャビン内に熟練者レベルの知見を直接届ける“体験”だ」と強調した。

■保守・修理を支援する「サービス.AI」

併せて発表した「サービス.AI(Service.AI)」は、ディーラーや整備技術者向けのAI支援型サービスプラットフォーム。機種別修理マニュアル、保証情報、診断データ、整備履歴に即時アクセスでき、音声またはテキスト入力で効率的なトラブルシューティングを支援する。修理時間の短縮と機械停止時間の最小化を狙う。

■AI・自動化・電動化を融合した次世代構想

パーク氏は「ボブキャットは約70年にわたり、現場の課題解決を通じて業界をリードしてきた。AI、自動化、電動化、コネクティビティを組み合わせることで、人を支え、作業を簡素化し、業界の新たな現場基準を築く」と語った。

このほか、次の技術・コンセプトも紹介した。
• BSUP(ボブキャット・スタンダード・ユニット・パック/Bobcat Standard Unit Pack)
 機種やOEMを超えて共通利用できるモジュール式急速充電バッテリーパック
• ローグX3(RogueX3)コンセプト
 キャビン有無、タイヤ/クローラ選択、電動・ディーゼル・ハイブリッド・水素など多様な動力源に対応する柔軟設計モデル
• レーダー式衝突警報・回避システム
 障害物を検知し、必要に応じて減速・停止を行う安全支援技術
• 先進ディスプレー技術
 透過・自動調光タッチスクリーンにより、360度視認性、警告、運転データを表示

これらの技術は統合エコシステムとして構成され、一部はすでに実用化段階に入っている。斗山ボブキャットは、1月6日のCES 2026開幕日から、斗山グループ(Doosan Group)ブースにてこれらの最新技術を展示する。

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