ヤマハ発動機、新本社社屋2棟を建設へ

・コーポレート機能と品質保証機能を集約、2026年着工・2028年竣工予定

ヤマハ発動機は1月6日、静岡県磐田市の本社エリア内において、新社屋2棟の建設を決定した。建設するのは「コーポレート棟(仮称)」と「品質保証センター」で、2026年に順次着工し、2028年春頃の竣工を予定する。

同社は1970年代に本社機能を磐田へ移転して以降、同地をモノづくりと経営の中核拠点として位置付けてきた。一方、既存社屋は老朽化に加え、スペース不足や機能分散といった課題を抱えており、業務効率や機能強化の観点から再編が必要となっていた。今回の新社屋建設により、本社エリアに分散していた機能部門を集約し、経営基盤の強化を図る。

■コーポレート棟、働き方改革とBCP強化を両立

「コーポレート棟(仮称)」は、地上8階、延床面積2万7,524平方メートルの規模で建設する。本社エリアにおけるコーポレート機能の中核拠点として位置付け、オフィスコンセプトには「Waku Work!(ワクワク)」を掲げる。

人の流動性を高める「Flow」、部門横断の交流を促す「Open」、心身の健康を重視した「Wellness」を設計思想とし、出社と在宅勤務を組み合わせた柔軟な働き方に対応する。チームや部門の垣根を越えたコミュニケーションを促進し、創造性と生産性の向上を狙う。

また、建物には免震構造を採用し、災害時の事業継続性を強化する。エネルギー効率を高めた設計とし、運用コストの低減と環境負荷の軽減を両立させる。

■品質保証センター、分散機能を集約

一方の「品質保証センター」は、地上6階、延床面積1万1,444平方メートル規模で整備する。現在、7棟に分散している品質保証関連の機能や設備を高度化・集約し、全事業に共通する品質保証の中核拠点とする。

法規対応力の強化に加え、高品質な製品・サービスの提供に向けた活動を一層推進する。部門集約による業務効率化や連携強化にとどまらず、品質に関する情報や知見の共有を促進し、人材育成や品質意識の啓発にもつなげる方針だ。

■環境性能にも配慮

両棟ともに環境性能を重視した設計とし、コーポレート棟はZEB ReadyおよびCASBEEランクS、品質保証センターはZEB Readyの認証取得を目指す。脱炭素経営を見据えた本社機能の更新としても位置付けられる。

■新社屋概要
コーポレート棟(仮称)
延床面積:27,524㎡平方メートル
高さ:41.356メートル
構造:鉄骨造
階数:地上8階
環境性能:ZEB Ready、CASBEE Rank S

品質保証センター
延床面積:11,444平方メートル
高さ:36.92メートル
構造:鉄骨造+鉄骨鉄筋コンクリート造
階数:地上6階
環境性能:ZEB Ready

<プロジェクト概要>
事業主体:ヤマハ発動機
建設地:静岡県磐田市 本社エリア内
建設内容:本社新社屋2棟(コーポレート棟、品質保証センター)建設
着工時期:2026年2月(品質保証センター)、2026年6月(コーポレート棟)
竣工時期:2028年春頃(両棟)

ニュースリリース