●年頭所感(2026年) 日本精工(NSK)株式会社 取締役 代表執行役社長・CEO 市井明俊

昨年もいろいろなことが起きました。大雨などの自然災害においては、対策の不備や脆弱性をはじめ、インフラの老朽化により、被害が大きくなってしまったケースが目立ちました。社会で起きる多くの問題は、自分たちの中にも潜んでいることを示唆していると思います。同様なリスクがないか社内を見回し、問題がありそうなら先送りせず対策を実行していきましょう。

現在の事業環境とそれに対する当社の課題についてお話しします。市場の成長を前提に、物量増と収益向上を主体として成長する、という従来のビジネスモデルからの変革が必要になっています。インフレ、米国の追加関税、レアアースや半導体など安全保障にかかわるサプライチェーンリスクなど、当初一過性と考えていた事態が「常態化」していると思います。NSK が今後も持続的に成長するためには、これらの事業環境に対して、迅速かつ柔軟に適応し、対応することが必要です。

今年は中期経営計画「MTP2026」で取り組んできた課題の集大成と、次期中期経営計画のスタートの年とします。2026 年度から 2028 年度の 3 年間で、物量に頼らない収益改善と、ポートフォリオ変革による更なる成長のための体制づくり、そして持続的成長に向けた経営資源の強化を目指し、次期中期経営計画を前倒しでスタートします。

次期中期経営計画では、既存領域の収益力の強化と、新領域での更なる成長を、持続的な企業価値向上に向けた取組みの柱としたいと考えています。特に、次の 3 か年は、物量に頼らない収益改善による事業基盤再構築を更に進めます。同時に、NSK の商品力と営業力による拡販でのポートフォリオ変革と、その先の成長に向けた体制作りを進めていきます。

あたらしい年が始まりました。2026 年は「ひのえ・うま」です。「炎のような情熱と行動力で突き進む年」などと言われています。今年は創立 110 周年の年でもあります。次の 10 年に向けて、情熱と行動力で新たなスタートを切りましょう。

※新年社長メッセージ(抜粋)

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