三一(SANY):2025年12月31日
中国建設機械大手の三一(SANY)は2025年を振り返り、ブランド力の向上、技術革新、サービス体制の強化、グローバル拠点の拡充において着実な進展を遂げたと総括した。単発的な成果ではなく、年間を通じた継続的な前進が特徴の一年であり、顧客やパートナー、世界各地の従業員からの信頼を一段と高めたとしている。
■世界的ブランド評価を確立
2025年、三一はグローバルブランド評価機関GYBrandが選定する「世界トップ500ブランド(World’s Top 500 Brands)」に選出された。建設機械メーカーとしては初の快挙となる。
また、年後半には三一重工(SANY Heavy Industry)が中国本土市場と香港市場の両方に上場する「A+H」同時上場を完了。香港証券取引所(Hong Kong Stock Exchange)への上場を通じ、グローバルな資本基盤を強化し、国際展開の新たな段階に入った。
■効率を再定義する技術革新
技術面では、実用化を伴う成果が目立った。北京―ハルビン高速道路(Beijing–Harbin Expressway)では、無人舗装機とローラーによる車列施工を実施し、作業効率を20%向上させた。インテリジェント建設は、継続的な技術革新を背景にインフラ施工の在り方を変えつつある。
また、ドイツで開催されたバウマ(bauma Germany)では、欧州市場向けに最適化した35機種を披露。この中には電動建機のラインアップも含まれる。さらに、ドイツ・ミュンヘン(Munich)から中国・湖州(Huzhou)まで約8,500kmを遠隔操作する油圧ショベルのライブデモを実施し、200人超の来場者の注目を集めた。
■「待たせない」サービス体制へ
2025年、三一はグローバルサービスキャンペーンを正式に始動。「ノー・モア・ウェイティング(No More Waiting)」を掲げ、対応スピード、技術力、デジタル化を体系的に強化した。これにより、機械の提供にとどまらず、ライフサイクル全体での顧客体験の信頼性向上を図る。
社内でもサービス文化の定着を進め、2025年の三一デー(SANY Day)では、優秀な個人・チームに対し総額3,620万元の表彰を実施した。
■社会的責任と循環型ビジネス
社会貢献活動では、「アフリカを照らす(Lighting Up Africa)」プロジェクトを拡充し、太陽光ランプ1,000台を寄贈。クリーンエネルギーの普及と夜間の安全確保に貢献した。
加えて、認定中古建機のグローバルプラットフォームを正式に立ち上げ、20カ国以上をカバー。リマニュファクチャリングやライフサイクル管理を通じ、経済性と持続可能性の両立を図る。
■グローバル生産・販売体制を強化
グローバル展開では、広州海外事業本部(Guangzhou Overseas Business Headquarters)が本格稼働し、地域横断的な連携と運営効率を高めた。
アフリカでは南アフリカ工業団地(South Africa Industrial Park)が稼働を開始。年間1,000台の油圧ショベル生産能力を備え、現地生産による納期短縮と顧客密着を進める。
このほか、世界各地で顧客・ディーラーサミットを開催し、戦略共有とパートナーシップ強化を図った。
■感謝とともに次の成長へ
三一は「2025年のすべての成果は、信頼を寄せる顧客、共に成長するパートナー、日々前進するチームの支えによるもの」とコメント。新たな年に向け、感謝と自信を胸に、三一集団としてさらなる成長を目指す姿勢を示している。
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